
今季のメンズ・ファッション・ウイークも、ランウエイの内外で話題が盛りだくさんだった。注目デザイナーの新プロジェクトから展示会、ジャパンブランドの躍動まで、ここでは知っておくべき7つのトピックを紹介する。(この記事は「WWDJAPAN」2025年7月28日号からの抜粋です)
自らの名を冠する“消費されない”プロダクト
「マシュー・ウィリアムズ」

2026年春夏パリ・メンズ・ファッション・ウイーク期間中、「ジバンシィ(GIVENCHY)」のクリエイティブ・ディレクターを務め、「1017 アリックス 9SM(1017 ALYX 9SM)」を手掛けていたマシュー・M・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)が、自身の名前を冠した新たなファッション・プロジェクトの一部プロダクトを披露した。ラグジュアリーとストリートの世界を走り続けてきた彼が新たに打ち出したのは、奇をてらわないベーシックプロダクトだ。
ファーストコレクションはジャケット4型(7万1000〜15万7000円)、トップス38型(1万4000〜6万1000円)、デニムアイテム19型(5万8000〜40万円)、シューズ13型(10万9000〜21万6000円)などで、モノトーン基調のデザイン。日本でのセールスはセイヤ ナカムラ2.24が担い、来年1〜2月ごろの発売を予定している。
「こうしたい」から立ち上がる服作り
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特に思い入れがあるのが、日本製のジーンズだ。縫製を依頼したのは岡山の工場で、マシューは「世界で一番好きなデニム工場」と語る。「最初のファッションの仕事がデニムだった。日本は19歳の頃からずっと好きで、今も職人技は最高だと思っている」。アメリカ製のコットンを使用したTシャツは、95ドル(約1万4000円)と手頃だ。現時点で秋冬シーズンにウールコートなどのアウターを追加する考えはなく、シンプルなカジュアルウエア中心の構成を継続するという。
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