インディペンデントな姿勢を貫き、強く優しい思想で世界中のファンたちと「エモーショナル・コネクション」を築いているブランドの代表格といえば、「リック・オウエンス(RICK OWENS)」だろう。2023年に約20年ぶりの来日を果たした際には、南青山の旗艦店に多くのファンたちが集まり熱狂した。その思想はなぜ世代を超えて支持を広げ続けるのか、リック本人に聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2026年1月19日号からの抜粋です)
「リック・オウエンス」

リック・オウエンス(Rick Owens)/「リック・オウエンス」創業者兼デザイナー
リック・オウエンスが語る
「人生の本質は他者とのつながり」
WWD:今私たちが生きる世界をどのような時代だと捉えているか。また、そうした時代において、ファッションにはどのような役割があると考えている?
リック・オウエンス(以下、オウエンス):世界はこれまでも、もっと困難な時代を何度も乗り越えてきたと思っている。そして、人間の創意工夫が、進化に伴う変化に適応する方法を必ず見つけ出してきたことを信じているし、過去を振り返れば、善は常に悪に打ち勝ってきた。ファッションとはコミュニケーションであり、他者とのつながりこそが人生の本質だ。
WWD:あなたのブランドを取り巻くコミュニティーは、時代とともに着実に広がってきたように見える。現代において、人々はあなたのどのような思想や姿勢に最も強く反応していると考えている?
オウエンス:良くも悪くも、自分のレーベルがワンマンショーであるという事実は、今では非常に希少なのだと思う。消費者は、コミッティー(顔の見えない集団、企業、団体の比喩)がさまざまな手口で彼らを誘惑しようとしていることをすでに見抜いている。フィルターをかけない真の姿で立っている人を見ると、それはまるで、オーセンティシティーとリスクを伴ったスリリングな綱渡りのように映るのだろう。私自身も今まさにそういうものを求めている。
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