ファッション

2019-20年秋冬のランジェリートレンドをピックアップ

 「WWDビューティ」10月3日号、「WWDジャパン」10月14日号には付録として、冊子「My Lingerie, My Scent(ランジェリー&フレグランス特集)」が付いてくる。ファッションと切り離して考えがちだけれど、実はファッション同様にトレンドがあるランジェリー。素肌にまとうものだから、そのときどきの女性の気持ちの変化さえ如実に映し出すという側面も併せ持っている。紙面では、そんなランジェリーの潮流をランジェリーライターの川原好恵が解説。同付録に掲載の最新トピックスの中から抜粋して紹介する。

Topics1.ファッション性も機能性も兼ね備えたボディーがトレンド

 ファッションの世界に比べてトレンドが語られることの少ないランジェリー。しかし国内外のブランドを俯瞰すると色、アイテム、ブラジャーやショーツの形など大きな流れが感じ取れるもの。例えば、スタイルはブラレット&ハイウエストショーツ、ディテールはメッシュやゴムなどのスポーツテイストとセクシーな要素のミックスが今のトレンドとなっている。

 そして、今秋の注目アイテムを挙げるとするなら間違いなく「ボディー」。レオタードや水着のワンピースに似たアイテムで、ヨーロッパではセンシュアルな黒のレース物を中心に数シーズン前からフィーチャーされていた。今秋は国内ブランドからも登場し、いよいよ定着しそうな予感だ。ジャケットやブルゾンなどのインナーとして見せる着こなしを楽しめるほか、ウエストがもたつかないためタイトなシルエットのボトムと相性がよく、温かくて冷え防止になるという機能性もある。ただし、選ぶ時はクロッチ(股)部分がホックボタンで開閉できるかを確認すること。ホックがないとトイレが大変なので要注意。

Topics2. 時代はボディー・ポジティブ

 ダイバーシティー(多様性)への意識の高まりは下着業界でも顕著。「どこかの誰かが決めた理想の体形や平均値と比べるのではなく、世界に一つの自らのボディーをポジティブに捉え、愛し、自信を持って」。そんな「ボディー・ポジティブ」なマインドが世界に広がっている。日々のエクササイズで目指すのはファンタジーの世界の10頭身モデルではなく、自己ベスト。それが今の時代だ。それを象徴するブランドとして注目されているのが、実業家としても活躍する歌手リアーナ(Rihanna)によるランジェリーブランド「サベージ×フェンティ(SAVAGE X FENTY)」。ダイバーシティーをコンセプトとする同ブランドは、32Aから46DDD(70Aから110G程度)、XSから3Xと豊富なサイズ展開が高く評価されている。今年7月には国籍、人種、年齢、体形の異なるモデルが登場するショーを開催し話題をさらった。本来これがあるべき姿。だって美しさの基準はそれぞれなのだから。

川原好恵(かわはらよしえ):ビブレで販売促進、広報、店舗開発などを経て現在フリーランスのエディター・ライター。ランジェリー分野では、海外のランジェリー市場について15年以上定期的に取材を行っており、最新情報をファッション誌や専門誌などに寄稿。ビューティ&ヘルスの分野ではアロマテラピーなどの自然療法やネイルファッションに関する実用書をライターとして数多く担当。日本メディカルハーブ協会認定メディカルハーブコーディネーター、日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー。文化服装学院ファッションマーチャンダイジング科出身

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“個”が主役の百貨店特集2024【WWDJAPAN BEAUTY付録:2023年度世界のビューティ企業TOP100】

7月22日号の「WWDJAPAN」は百貨店特集。 個人の価値観が多様化し、コロナを経てオンライン消費がますます浸透しました。百貨店という業態の存在意義すら問われる中、それでも人が集まる店の条件とは何か。決め手は、品ぞろえでも立地でもなく、情熱と個性を持った“人”の存在。百貨店が元々持っていた強みに光を当てたり、その枠を超えて新分野を開拓したりと、編集力やアイデアを駆使して売り場を面白くしようとする…

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