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ネオンカラーのハイネックトップスが便利過ぎる! 1点投入で冬でもホットな着こなしに

 沈んだ色になりがちな冬ルックに、ネオン発色のビタミンカラーが軽やかさを注入しています。独特の蛍光トーンを生かしやすいウエアの一つがハイネックのトップス。顔周りを明るく華やかにしてくれます。ケミカルな高発色が装いに意外感をプラス。いつもの普段着に、1点投入するだけで、冬のコーディネートがホットに。スポーティーな気分も加わります。

 蛍光カラーのハイネックトップスは、2019年から海外有力ブランドのランウエイで登場し始めていて、ファッション・ウイークの来場者も早速、取り入れています。ハイネックは冬ルックでも首周りが隠れにくいから、貴重なアクセントになってくれます。写真で取り上げた女性はピンクのニットにフリンジたっぷりのマスタード色のジャケットでインパクトのある着映えに。「ネオンの達人」たちのコーディネートから、着こなしのポイントをつかんでいきましょう。

◆“トーン・オン・トーン”
でソフトになじませて

 いかにも蛍光色のチカチカ系ネオンカラー以外にも、カラーバリエーションが広がってきました。近い色で合わせる“トーン・オン・トーン”に組み込めば、ハイネックで迎えても、きつく見えにくくなります。濃いネオンピンクのタートルネックは、淡いピンクのジャケットを上から羽織って、トーンの違いを際立たせました。同系色を添えると、ネオンの強さをやわらげる効果が生まれます。さらに、ベージュのムートンを羽織って、ふんわりとやさしげに。ボトムスは同じ赤系で、色の濃いボルドーのパンツで渋く締めています。

 蛍光ペンでもおなじみのイエローは、ネオンカラーの代表選手とも呼べそうな色です。パンチが効いているから、差し色的な使い方に向いています。ネオンイエローのハイネックと、ネイビージャケットのコンビネーションはシャープな色バランス。チェック柄のワイドパンツにも一部にイエローが交じっているから、弱い“トーン・オン・トーン”効果が働いて、全体の色なじみがよくなっています。

◆アウターを重ねて、
適度な“差し色”使いに

 ネオンカラーは色味が強いので、見せる面積を抑えるほうが、さりげない差し色効果を発揮させやすくなります。たとえば、ジャケットの前を閉じて、見え具合をコントロールするのは、取り入れやすいアレンジ。ネオンイエローのトップスに、刺しゅうが印象的なテーラードジャケットを重ねました。白いワイドパンツもジェンダーレスなムード。ジャケットの袖口と正面裾からも、イエローをチラリとのぞかせています。

 冬はコートを重ねて、ネオンカラーの印象を抑えるレイヤードが使えます。千鳥格子のロングコートを、ネオンカラー(蛍光グリーン)のハイネックにオン。夕暮れ時とあって、きれいに蛍光が発色しています。冬は夜が長いから、ネオンカラーはしっかり主張してくれそう。ネオンはカジュアル感やスポーティー気分を帯びていますが、ブリティッシュテイストのチェック柄アウターはバランスを整えるうえで、いい仕事をしてくれています。

◆上下サンドイッチで縦長ルックに

 ネオンカラーを効果的に取り入れるには、ハイネックトップスのほかに、ソックスや靴にあしらうのが賢いアレンジです。トップスと足首という“上下”に同じ蛍光色を配すと、色が響き合って、縦に長い印象が強まります。ネオンオレンジのハイネックをキーピースに据えて、白いアウターと白パンツで、バイカラー(2色使い)にまとめました。ネオンは強めの色ですが、白で整えると、きれいめのコーデに仕上がります。

 ネオンピンクのタートルネックは、顔周りにポジティブな雰囲気を呼び込んでくれます。コートの内側から、差し色としてチラ見せするだけで、装いのフェミニン度が急上昇。コーデのポイントは、正統派テイストのアウターに合わせる点です。ネオンピンのタイツとブーツを引き合わせて、上下で同系色サンドイッチに。ピンクの靴を持っていない場合は、コートのボタン色に合わせて、黒ブーツで引き締める手も使えます。

 ネオンカラーのハイネックトップスは、冬ルックの“体温”を高めてくれる点で、かなり便利な色です。きちんと感の高い羽織り物、きれいめのパンツなどと合わせるのは、上手な取り入れ方のコツ。大人っぽいオーソドックス服に合わせて、ネオン特有のストリート感を薄めると、幅広いシーンで着こなしやすくなります。

ファッションジャーナリスト・ファッションディレクター 宮田理江:
多彩なメディアでコレクショントレンド情報、着こなし解説、映画×ファッションまで幅広く発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かし、自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い