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資生堂の1~6月期決算はプレステージブランドがけん引し増収

 資生堂の2019年1~6月期決算は、「SHISEIDO」「NARS」などプレステージブランドがグローバルで成長し、売上高が前年同期比6%増の5646億円だった。利益面ではマーケティングや研究開発、人材投資などを強化したことから営業利益が同3%減の690億円、経常利益が同6.7%減の679億円。純利益は税金費用の減少により同10%増の525億円となった。

 事業別の売上高は、日本事業が同0.5%増の2318億円だった。「SHISEIDO」の美容液「アルティミューン パワライジング コンセントレートn」や、「HAKU」の「薬用 美白美容液ファンデ」「エリクシール(ELIXIR)」が継続して高い成長を確保。一方で、円高や中国の電子商取引法施行に伴うインバウンドのバイヤー需要の減少、春からの天候不順が影響して伸びが鈍化した。

 中国事業は同15.9%増の1077億円。「SHISEIDO」「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」「イプサ(IPSA)」などのプレステージブランドが高成長を維持し、中国本土のプレステージブランドの店頭売り上げは同40%以上の伸びを示した。さらに、「エリクシール」「アネッサ(ANESSA)」も好調に推移した。

 トラベルリテール事業は、同17.2%増の531億円。アジアを中心に「SHISEIDO」「NARS」「アネッサ」などがけん引した。そのほか、アジアパシフィック事業が同8.8%増の363億円、米州事業が同8.9%増の641億円、欧州事業が同2.9%増の482億円、プロフェッショナル事業が同0.5%減の72億円だった。
 
 19年12月期の連結決算は「ドルチェ & ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」のメイクアップを刷新するなどプレステージブランドの継続的な強化やコスト管理の徹底などを行い、売上高が前期比6.3%増の1兆1640億円、営業利益が同10.8%増の1200億円、経常利益が同5.9%増の1160億円、純利益が同35.2%増の830億円を目指す。

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