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H&M、18年度は21.8%減益 フェイスブック個人情報流出の告発者とコンサルタント契約

 H&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ AB)の2018年11月期決算は、売上高が前期比5.1%増の2104億スウェーデンクローナ(約2兆5248億円)で、純利益が同21.8%減の126億5200万スウェーデンクローナ(約1518億円)の増収減益だった。

 同社は前期に引き続きECサイトや物流施設の改善に取り組んでいるが、デジタル部門をさらに強化するため、フェイスブック(FACEBOOK)から個人情報などを不正に収集した英データ分析会社のケンブリッジ・アナリティカ(CAMBRIDGE ANALYTICA)の元社員で、同事件を内部告発したことで有名なクリストファー・ワイリー(Christopher Wylie)とコンサルタント契約を結んだ。H&Mはオンラインと実店舗を合わせて世界中でおよそ50億の訪問者がおり、膨大な量のデータを抱えているため、同氏はリサーチ・ディレクターとして顧客データ分析や人工知能(AI)の向上に関するアドバイスを行うという。

 カール・ヨハン・パーション(Karl-Johan Persson)H&M最高経営責任者は、「当社と業界全体にとって厳しい年だったが、上期で努力した成果が下期で徐々に出てきた。セールを減らして定価での販売を増やし、物流施設を改善して顧客サービスを向上した。コストはかかったが、顧客転換率や顧客満足度が上昇し、リピート客も増加しているので、正しい方向に向かっているのは明らかだ」と語った。同社によれば、達成できなかった目標値がいくつかあるものの、第4四半期は主要な市場での売り上げが成長。イギリスでは実店舗での売り上げが前年同期比1%減となったが、オンラインが同38%増となり、全体での売り上げは同8%増となった。また、中国、インド、ロシアでの売り上げも急成長したという。なお、12月~19年1月の売り上げは現地通貨ベースで前年同期比4%増を記録している。

 同社は実店舗での買い物体験の向上にも取り組んでおり、現在さまざまな施策を試験中だ。その一環として、改装中だったロンドン・ハマースミスの店舗を18年12月にオープンした。同店では、サステイナビリティーを推進するべく、オンラインメンバーであれば製品を無料でリペアやリメイクできるサービスを提供している他、より広い試着室や花屋が備えられている。