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若手デザイナーの登竜門2018年度「ANDAM賞」グランプリは「アトライン」

 フランス国立モード芸術開発協会が主催する2018年度「ANDAMファッション・アワード(ANDAM Fashion Award以下、ANDAM)」の授賞式がパリの仏文化省で行われた。グランドプライズに選ばれたのは、アントニン・トロン(Antonin Tron)が手掛ける「アトライン(ATLEIN)」。同氏には賞金25万ユーロ(約3250万円)が贈られ、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)取締役会メンバーのピエール・イヴ・ルセル(Pierre Yves Roussel)が2年間財務、法律、マーケティングや生産におけるメンターに就く。

 トロンはアントワープ王立芸術学院(Royal Academy of Fine Arts in Antwerp)を卒業し、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」で経験を積んで16年に自身のブランドを立ち上げた。身体の動きやエネルギーに基づいてジャージー素材などを活用した構築的なデザインが特徴で、フランスの大西洋岸の風景も、スポーティーかつセクシーなデザインに影響を与えているという。現在はクリエイティブ・レーベル・プライズとなっている16年度「ANDAM」のコレクション・プライズを受賞した他、17年「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ」のセミファイナリストにも選ばれていた。

 その他、落合宏理が手掛ける「ファセッタズム(FACETASM)」、サミュエル・ロス(Samuel Ross)が手掛ける「ア コールド ウォール(A-COLD-WALL)」、ゾーイ・ラッタ(Zoe Latta)とマイク・エコーズ(Mike Eckhaus)が手掛ける「エコーズ ラッタ(ECKHAUS LATTA)」、セシリー・バンセン(Cecilie Bahnsen)が手掛ける「セシリー バンセン」がグランドプライズのファイナリストに選ばれていた。

 クリエイティブ・レーベル・プライズは「ルドヴィック デ サン サーナン(LUDOVIC DE SAINT SERNIN)」が受賞し、賞金10万ユーロ(約1300万円)を手にした。同ブランドは17年6月にファースト・コレクションを披露。デザイナーはそれまでは「バルマン(BALMAIN)」で経験を積んだ。

 アクセサリー・プライズは「ディジェール(D’HEYGERE)」が受賞し、賞金5万ユーロ(約650万円)が授与された。アントワープ王立芸術学院卒のステファニー・ディジェール(Stephanie d’Heygere)=デザイナーは「ディオール(DIOR)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」などと仕事をしてきたという。

 イノベーション・プライズはサステイナブルな染色技術をもつイギリス企業、カラリフィックス(COLORIFIX)が受賞し、賞金3万ユーロ(約390万円)が授与された。

 今年の審査員は、フランチェスカ・ベレッティーニ(Francesca Bellettini)=イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)社長兼最高経営責任者(CEO)、ギョーム・ドゥ・セーヌ(Guillaume de Seynes)=エルメス インターナショナル(HERMES INTERNATIONAL)社長、フランソワ・アンリ・ピノー(Francois Henri Pinault)=ケリング(KERING)会長兼CEOら20数人が務め、投票形式で受賞者を決めた。