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「ア コールド ウォール」を親会社が売却 創業デザイナーはブランドを離れ新プロジェクトを立ち上げ

アパレルブランドの運営およびディストリビューションを行う英トゥモロー(TOMORROW)は、保有するストリートブランド「ア コールド ウォール(A-COLD-WALL)」を、英ディストリビューターのフォーマーケティング(FOUR MARKETING)に売却した。取引金額などの詳細は非公開。

「ア コールド ウォール」は、2015年にデザイナーのサミュエル・ロス(Samuel Ross)がロンドンで設立。インダストリアルなストリートウエアを得意としつつ、ミラノ・ファッション・ウイークに発表の場を移してからはクリーンなテーラリングも披露している。トゥモローは18年に同ブランドの少数株主となり、23年にロス創業デザイナーから残りの株式を取得して傘下に収めた。なお、同氏はすでにブランドを離れており、9月にはスローファッションを軸とした新たなプロジェクト「SR_A(SAMUEL ROSS_ATELIER、サミュエル ロス_アトリエ)」を立ち上げている。

トゥモローとフォーマーケティングについて

トゥモローは、アパレルブランドのディストリビューションやショールームの運営などを手掛けている。「ア コールド ウォール」のほかには、「マーティン ローズ(MARTINE ROSE)」「コペルニ(COPERNI)」「チャールズ ジェフリー ラバーボーイ(CHARLES JEFFREY LOVERBOY)」などのブランドや、ロンドンのセレクトショップ、マシン-A(Machine-A)などに投資。なお、「ア コールド ウォール」の英国外でのディストリビューションは、今後もトゥモローが取り扱う。

フォーマーケティングは、1997年にロンドンで設立。「ストーンアイランド(STONE ISLAND)」「ウールリッチ(WOOLRICH)」「カッパ(KAPPA)」などのディストリビューションを行っており、2017年にはデジタルクリエイティブ事業のプレゼント(PRESENT)をスタートした。なお、15年には英小売のフレイザーズ・グループ(FRASERS GROUP)がフォーマーケティングの株式の25%を取得し、19年にはそれを49%に引き上げている。

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