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「ディオール」が一般の人も使えるプロフェッショナルメイクアップラインを始動

 「ディオール(DIOR)」は7月6日、ファッションショーのバックステージからインスパイアされたプロフェッショナルメイクアップライン「ディオール バックステージ」を発売する。同ラインは、ピーター・フィリップス(Peter Philips)=メイクアップクリエイティブ&イメージ・ディレクターが撮影や長年のバックステージでの経験で培ってきたノウハウを生かしたアイテムをそろえる。

 「ディオール バックステージ」は、フォトジェニックなパッケージと使いやすさを重視した。フィリップス=ディレクターは「ミレニアル世代はもちろん、メイクが難しいと思っていたり、メイクのスキルをつけたいさまざまな女性に使ってもらいたい」と説明。

 ボディーにも顔にも使えるファンデーションを40色、アイブロウパレット、コントゥアパレット、アイカラーパレット、ハイライター・チークパレット、リップパレット、13種のブラシをラインアップ。フィリップス=ディレクターは仕事現場に常にファンデーションを5〜6本持ち歩き、混ぜて使用しているという。「一般の女性には、そんなに多くのファンデーションを買って混ぜないでだろう。だからこそ幅広い女性の肌色に対応できるように40色をそろえた(日本では21色展開)。また、近年はボディー用のファンデーションのニーズが高まっており、今回フェイス兼ボディー用を開発した。既存品のファンデーションよりも軽いテクスチャーで使いやすくなっている」。特にスキルを要するといわれるアイブロウは、パレットにパウダー2色とワックスを含む。アイカラーパレットには、さまざまな仕上がりのアイシャドウ8色と下地を1色、リップパレットはグロスを3色、サテン仕上げのリップカラーを3色、マットリップを3色を入れている。また、ライン誕生を機にメイクアップブラシを刷新する。

 なお、同ラインは今後もアイテムを拡充していく予定で、現在コンシーラーを開発中だという。日本では6月20日に公式サイトと新宿伊勢丹で開催するイベントで先行発売した後、7月6日に店舗販売を開始する。なお、フランスと中東では5月25日にオンラインストア、6月5日に実店舗で発売する。ヨーロッパでは6月1日にオンラインストア、15日に実店舗で発売。アジアは6月15日にオンラインストアで取り扱いを開始する。アメリカはブラシ以外を6月15日に発売予定だ。価格は、アイブロウパレットが4000円、フェイス&ボディーファンデーションが5100円、アイおよびリップパレットが5500円、ブラシが3500〜6500円だ。広告キャンペーンにはベラ・ハディッド(Bella Hadid)とルース・ベル(Ruth Bell)、マニュエラ・サンチェズ(Manuela Sanchez)、チュ・ウォン(Chu Wong)の4人のモデルが登場する。

 その他の詳細は明かされていないが、同ラインは、親会社のLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)傘下のケンドー(KENDO)が手掛けるリアーナ(Rihanna)のメイクアップライン「フェンティ ビューティ バイ リアーナ(FENTY BEAUTY BY RIHANNA)」と同様の位置付けとみられる。「フェンティ ビューティ バイ リアーナ」も、さまざまなニーズや人種に応えるために、幅広いカラーラインアップを売りとしている。

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