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丸山敬太が新会社パッチワークス設立 マミーナ清算に伴って独立

 丸山敬太「ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)」デザイナーは、14年からブランドの生産・販売を行ってきた三越伊勢丹の子会社、マミーナの清算に伴って、新会社パッチワークスを立ち上げた。社長には、以前から丸山デザイナーとともに営業を担当してきた長谷部啓介が就任。新会社の株の51%は、オーガニックコスメやカフェ事業を手掛けるビーバイイー(BXE)が持ち、同社の杉谷惠美・社長が新会社の会長も務める。杉谷会長と丸山デザイナーは、故藤巻幸大さんを通して知り合った仲という。「大きな資本を入れるのではなく、ファミリーのような感覚の人たちと会社を整えていきたかった」と丸山デザイナー。なお、ブランドの商標権は丸山デザイナーが持つ。

 三越伊勢丹グループにあった直営店は無くなったが、阪急うめだ本店の直営店は継続する。東京・青山の直営店「丸山邸」はマミーナから新会社に譲渡された。今後は、地方個店などへの卸とともに、国内外でのポップアップショップに力を入れる。既に、今春はジェイアール名古屋タカシマヤなどでの開催が決まっている。

 「百貨店は、良くも悪くもビジネスの枠組みが固定されており、セール前提にものを作ることへのストレスもあった。同時に、昔の服を今でも大事に着てくれている顧客と接する中で、近年は新しいビジネスへのヒントも感じていた」と丸山デザイナーは話す。

 丸山邸では以前から、「ファセッタズム(FACETASM)」など、交流のある東京ブランドとの協業商品を販売してきた。「ブランドを立ち上げて23年、紆余曲折があった。この経験を次の世代にも伝えていきたい」として、丸山邸を新世代デザイナーや他分野のアーティストなどと協業していくためのプラットフォームにしていきたいと考えている。

 フリマアプリの台頭などを受け、「消費者が自分で買い方を選べる時代になった」。その中で選ばれる商品であるために、付加価値の高いもの作りにいっそう力を入れる。シーズン毎の発表は継続するが、アーカイブを一部ミックスしたり、客の持つアーカイブを買い取って、リペア後に再販したりといった、新たな見せ方や売り方にも挑戦していきたいという。売上高全体の10%前後にまで育ってきたECにも注力していく考えだ。