アシックスは、大阪・梅田に直営店「ASICS GRAND FRONT OSAKA(アシックス グランフロント大阪)」を27日にリニューアルオープンする。店舗面積は約548平方メートルで西日本最大規模。同店は2013年4月のグランフロント大阪の開業時に、国内4店舗目、西日本では初の直営店「アシックスストア」としてオープンしていた。今回のリニューアルでは従来のランニング商品に加えて、新たにテニス、バスケットボール用品、“アシックススポーツスタイル”のスニーカー、アパレルなどを拡充する。
目玉は、実際に走って履き心地を確認できる約20mのトラック仕様の走行スペース。路面に近い環境でシューズの走行時のフィット感やクッション性、グリップ力を試すことできる。また足形を計測する“ASICS FOOT ID 3D(アシックスフットアイディスリーディー)”のサービスも提供する。4台のカメラで1度に両足を撮影し、足長、足高、アーチ高、足囲、かかと幅の5つの項目を約15秒で計測できる。事前予約は不要で、無料で測定できる。
東京・丸の内店に続き、“アシックスコンシェルジュサービス”を導入した。ランニングコーチやスタッフがマン・ツー・マンで対応し、 一人ひとりのニーズに合わせた商品選びをトータルでサポートできるサービス(90分/3300円)だ。
より詳細な測定を希望する顧客に向けては、ランニングのスペシャリストによる“アシックスランニングラボ”での測定・分析を有料で実施する(要予約)。アシックスのスポーツ工学に関する知見と技術を生かし、普段走っていない人や初心者でもフルマラソンの予測タイムを高精度で算出し、既に走っているランナーには最適なトレーニング強度を提示できる。
アシックス執行役員でアシックスジャパン社長の阿部雅氏は「大阪の中心地という立地を生かし、商品購入だけでなく体を動かし走りたくなるように設計した」と従来のスポーツ愛好家だけでなく幅広い顧客層にアプローチしたいと意欲をのぞかせた。
リニューアルオープンに先駆け、今年6月4日から10月13日までの約5カ月間限定でブランド・スローガン「Sound Mind, Sound Body(サウンドマインドサウンドボディ)」を体現する体験型アクティビティ「DISCOVER. by ASICS(ディスカバーバイアシックス)」を同フロアで開催した。来場者の中心は20代から40代で、日常的にスポーツをしない方が多く来場し、延べ1万7252人が体験し好評を博した。今後もブランド理念に基づいたライフスタイルブランドとして新たな顧客層を獲得していく狙いだ。