昨年もお話しましたが先日、日本空間デザイン賞の審査員を務めさせていただきました。審査員は建築、空間デザイン、プロダクトデザインなどのスペシャリスト。私は完全アウェイな気もしますが(苦笑。特に住空間の審査は、なかなか難しいのですw)、日本空間デザイン賞はリテール空間やショーウインドーなども称え、このカテゴリーには以前から資生堂や和光、スノーピークやアークテリクスが参加しています。おそらく、こうしたジャンルと応募社があるからこそ、私のような人間が審査員に起用されているのでしょう。経営層の皆さん、来年はぜひ、この賞に応募してみませんか(笑)?
建築や空間デザインに関する知識を持ち合わせていない私は、「体験価値」を一番の判断基準として、この最終審査に参加させていただいています。もちろん、全ての商空間や公共施設、パビリオンなどを訪れることは不可能です。ゆえに「この空間を訪れた人は、どんな気持ちになるのかな?」や「どんな体験を提供すべく、この空間は、こんなデザインになっているんだろう?」を想像していくワケです。「どんな体験を提供すべく」を考えるには、その空間に詰め込んでいるだろうアティチュードや、その空間で提供するのだろうコンテンツにさえ思いを馳せることが不可欠です。つまり私は、建築や空間デザインに関する知識がないからこそ、こうしたハードではなく、ソフトに傾倒して審査しているのだろうと思います。ゆえに他の審査員の皆さんと見解が分かれることは、しばしばです。でも、それが良いのだと思っています(笑)。
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