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百貨店のインバウンド消費が持ち直し 8月、大丸松坂屋の免税売上高6.7%増

百貨店大手4社の8月度の既存売上高は、おおむね増収だった。3月以降に大幅に落ち込んでいた免税売上高の下げ幅が改善したことに加えて、夏物衣料など国内客の消費が活発だった。前年同月に比べて三越伊勢丹が0.9%減、高島屋が6.6%減、大丸松坂屋百貨店が8.6%増、阪急阪神百貨店が5.0%増だった。

三越伊勢丹は唯一減収だったが、これは旗艦店の伊勢丹新宿本店の外商向け催事「丹青会」の会期ずれのためで、その影響を除くと6.5%増となる。伊勢丹新宿本店が7.9%減、三越日本橋本店が9.2%増、訪日客の割合が多い三越銀座店は8.2%増だった。

高島屋は免税売上高を9.8%減まで持ち直した。大阪店が10.9%増、日本橋店が9.4%増、横浜店が8.7%増、京都店が2.2%増とプラスだったが、新宿店は1.4%減で終わった。

大丸松坂屋百貨店は免税売上高がプラスに転じた。前年同月に比べて免税売上高は6.7%増で、分解すると客数24.9%増、客単価14.7%減だった。訪日客によるラグジュアリーブランドなど高額品の消費は低迷したままだが、化粧品などの消耗品がよく売れた。訪日客が多い大丸心斎橋店は全体の売上高が10.9%増だった。

阪急阪神百貨店は大規模改装の工事が続く阪急本店(阪急うめだ店、阪急メンズ大阪)が3.1%増だった。阪神梅田本店は改装で新規導入したファッションブランドや大型専門店がけん引して18.3%増だった。

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