副編集長の大塚と入れ替わる形で、2025年春夏パリ・オートクチュール・コレクションを取材しました。我々とは違い、特に現地在住のジャーナリストはメンズからクチュールになっても取材を継続します。そんな方々に何度か聞かれたのは、「大塚さん、何度か泣いてたけど、大丈夫?」という言葉でした。察するに日本人デザイナーのショー終わりでしょう、感極まって、泣いていたというのです(笑)。上の手紙を読めば、「さもありなん」という感じですね。
私も、ショーの終わりに何度か泣いたことがあります。最初は、キム・ジョーンズ(Kim Jones)による最後の「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のコレクションでした。今思えば、就任から退任まで全てのショーを見た、メガブランドで働く最初のデザイナーだったのかもしれません。上のリンクにある通り、ナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)&ケイト・モス(Kate Moss)とショー会場を一周したフィナーレを見て落涙。周囲の人間をドン引かせたのを覚えています(笑)。ゆえに彼が「ディオール(DIOR)」を去ることについては、寂しくもあるというのが本音です。
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