ファッション

ジャパンイマジネーションが「セシルマクビー」全店閉店

 ジャパンイマジネーションが基幹の「セシルマクビー(CECIL MCBEE)」などの店舗事業から撤退し、事業を「アンクルージュ(ANK ROUGE)」「ジェイミー エーエヌケー(JAMIE エーエヌケー)」など4ブランドに集約する。「スタニングルアー(STUNING LURE)」業態を運営する子会社スタニングルアーに「アンクルージュ」「ジェイミー エーエヌケー」、子会社D&Nジャパンの「デイシー(DEICY)」を移管。ジャパンイマジネーションは今後は「セシルマクビー」の商標権の管理などを行う。

 「セシルマクビー」は、ジャパンイマジネーションの前身であるデリカ時代の1987年にスタート。96年に渋谷109でセクシーカジュアルブームに火が付くと、その象徴的ブランドとなった。2000~13年には渋谷109で売り上げナンバーワンの座に君臨。しかし、08年の「H&M」上陸に代表されるファストファッションの拡大やリーマンショック、セクシーカジュアルを支持した“ギャル”層の消滅などを受け、徐々に売り上げは減少。小売り出身企業としてOEMメーカーからの調達を長年貫いてきたが、近年はSPA型への切り替えも模索することもあった。また、19年にはセクシーカジュアルからフェミニンカジュアルへのリブランディングを進め、渋谷109の店舗も11月にリニューアル。立て直しを図っていたが、コロナショックがダメを押した形だ。

 「セシルマクビー」の店舗数は都市型ファッションビルや郊外ショッピングモールなどに29、アウトレットが14の計43。「セシルマクビー」以外では「ソフィラ(SOPHILA)」「ビーラディエンス(BE RADIANCE)」など7ブランド(うち1ブランドは子会社D&Nジャパンの「ナイン(NINE)」)の店舗事業を撤退することになるが、取引先などには既に通達し、販売員の再就職支援も進めている。ジャパンイマジネーションは07年1月期の242億円をピークに徐々に売り上げを落としており、20年2月期売上高は前期比9.1%減の121億円、6期連続の赤字だった。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2024-25年秋冬のトレンド総まとめ 鍵は「退屈じゃない日常着」

4月15日発売の「WWDJAPAN」は、毎シーズン恒例のトレンドブックです。パリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨーク、そして東京の5都市で発表された100以上のブランドから、アイテムや素材、色、パターン、ディテール、バッグ&シューズのトレンドを分析しました。豊富なルック写真と共にお届けします。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。