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三陽商会の「エコアルフ」が玉川高島屋S・Cに3号店 コロナ禍のアパレル業界で「サステナビリティを先導したい」

 三陽商会の「エコアルフ(ECOALF)」は5月30日、国内3号店となる店舗を東京・二子玉川の玉川高島屋S・C南館1階にオープンした。

 「エコアルフ」は、ペットボトルなど海洋ゴミの再生素材を使用したアパレルやスニーカー、バッグなどを展開するスペイン発サステナブルブランド。ドイツ、オーストリアなど欧米6カ国で直営店と卸事業を展開する。国内では2019年9月に三陽商会とスペインのエコアルフ リサイクルド ファブリックスが合弁でエコアルフ・ジャパン社を設立。3月に1号店の渋谷路面店を出し、2号店は三陽商会の旗艦店「ギンザ・タイムレス・エイト」に出店した。5月末にエコアルフジャパン社長を兼任していた慎正宗氏の三陽商会退社に伴い、杉澤幸毅・事業本部副本部長 企画管掌が新社長に就任した。

 渋谷、銀座の店舗は開店から間もなく休業を強いられた(5月26日に再開)ものの、その間「ECなどを通じてブランドの素材調達の仕組みや理念などについて問い合わせが多くあった」と下川雅敏エコアルフ企画課長。「(コロナショックで)目の前のことで精一杯になり、業界のサステナビリティへの動き自体が止まってしまうかもしれない状況。だがその中で消費者の関心の高さもうかがえた。この機会に国内でのポジショニングを強化し、サステナビリティを先導していきたい」とする。

 玉川高島屋S・Cの店舗では、主に近隣のファミリー層の取り込みを想定する。「渋谷店はすでにブランドの存在を日本上陸前から認知していたような方が来店の中心だった。ここではまずブランドを知っていただく種まきから始めたい」。店舗面積は約132平方メートル。透明な店舗什器の中には、「エコアルフ」の商品の原料となるペットボトルの原型とフレーク状、チップ状にされたもの、最終加工されたポリエステル糸をディスプレー。海洋ごみが服の素材となるまでの過程が、視覚的に伝わるようになっている。

 商品ラインアップはメンズ、ウィメンズのTシャツ(1万円前後)やパーカ、軽量なブルゾン(1万~2万円台)などが中心。今後は自粛要請の緩和とともに、「軽量ではき心地の良さが海外で高い支持を受けている」というスニーカーを、ウォーキングやランニングと絡めて打ち出す。また子供服も新作のグラフィックTシャツを加えてバリエーションを強化。商品の陳列場所のすぐそばには、モニター付きで子ども5~10人ほどを収容可能なスペースも備え、体験型のワークショップなどでの利用を想定する。

 商品は2020年春夏時点ですべて海外企画だが、「今後は当社の強みであるクラフトマンシップを掛け合わせ、ブランドの新しい魅力を見せていきたい」とする。秋冬から21年春夏にかけては、国内企画・自社工場生産のコートの発売も予定しているという。