フォーカス

RFIDタグのコストダウンで更なる買い物体験に期待 ファッションフリークOL「WWDジャパン」につぶやく

 1992年生まれのファッションフリーク女子が、ファッション週刊紙「WWDジャパン」で気になったニュースを要約してお届け。渋谷のファッションベンチャー企業に勤める等身大OL、Azuのリアルな目線を生かした「このニュースからはコレが見える」という切り口で、さまざまな記事につぶやきを添えます。

今日のニュース:P.5『東レが価格5分の1のRFIDタグを開発』

読み解きポイント:「デジタルだからこそ、実店舗の体験に欠かせない存在」

ニュースのポイント

 東レはアパレルの在庫管理などに使用するRFIDタグ(電子タグ)を従来の5分の1以下のコストで製造できる技術を開発した。RFIDタグはICチップをブランドタグや値札の中に挟み込んで製造していたが、東レは直接プリントによるRFIDインレイの開発にこぎつけた。一枚5〜10円と言われている価格を1〜2円まで引き下げる。来年3月までにサンプルを出荷し、アパレル企業との実証実験をスタート。早ければ2023年3月までに事業化へと進めたい考え。

Azuはこう読む!

 「RFIDタグってよく聞くけど、実際なんなの?」という方も多いはず。ものすごくざっくり言えば、バーコードに代わるサインとなるもの。決定的な違いはリーダーで一つ一つ「ピッ」としなくて良いことです。アパレルでも物流や店頭の在庫管理に活用されていますが、おそらくもっとも分かりやすいのは「ユニクロ(UNIQLO)」の事例ではないでしょうか。

 バーコードはバーとコードの配置によって情報を記録しますが、RFIDタグは電子信号によって情報をやりとりします。なので一つ一つ読み取る必要はなく、一度に複数の情報を取得できるのが特徴。たとえばダンボールに10着の服が入っていたとしたら、開封せず、ダンボールに入れたまま一括で10着の情報を読み取ることができます。

 それを応用しているのが「ユニクロ」のセルフレジです。レジのくぼみに服をポンと入れるだけでRFIDタグが読み取られ、購入金額が一瞬で確定するというもの。私は「ユニクロ」ではなく、”アジア版ZARA”と言われる「アーバンリヴィヴォー(URBAN REVIVO)」の上海のデジタル実験店舗で1年半ほど前に体験しました。あっという間に決済まで進めるので(しかも支払いもWeChatPayなので超簡単)本当に「ファストファッション」でありました。

 コンビニやスーパーなどではセルフレジの導入が進んでいますが、アパレルはまだまだ。個人的にはレジで畳んで透明の袋や不織布に入れてもらう瞬間って「買ったぞ〜!」感があって好きなのですが(笑)、ファストファッションなら情緒的な体験より利便性が優先されても良いかなと思います。

 そんな便利な体験をかなえてくれるRFIDタグの導入コストがぐんと下がることで、これから更に重要になってくる実店舗での買い物体験やオペレーションの幅が広がることを期待しています。

Azu Satoh : 1992年生まれ。早稲田大学在学中に渡仏し、たまたま見たパリコレに衝撃を受けファッション業界を志す。セレクトショップで販売職を経験した後、2015年からファッションベンチャー企業スタイラーに参画。現在はデジタルマーケティング担当としてSNS運用などを行う。越境レディのためのSNSメディア「ROBE」(@robetokyo)を主催。趣味は、東京の可愛い若手ブランドを勝手に広めること。ご意見等はSNSまでお願いします。Twitter : @azunne