ファッション

「カルヴェン」が本格復活へ 「ラコステ」の前クリエイティブ・ディレクターを起用

 「カルヴェン(CARVEN)」は、今年1月に「ラコステ(LACOSTE)」を去ったばかりのルイーズ・トロッター(Louise Trotter)を新たなクリエイティブ・ディレクターに任命した。9〜10月に開かれる2024年春夏パリ・ファッション・ウイークで、デビューコレクションのショーを開く予定だ。

 「ラコステ」や「ジョゼフ(JOSEPH)」を率いたほか、「ギャップ(GAP)」や「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」などでもキャリアを積んだトロッターは、創造性とコマーシャルな視点のバランス感覚に優れたデザイナーとして知られる。就任に際し、彼女は「自由の精神と喜び、そして自信に満ちた女性らしさを体現している、若々しいフランスのメゾン『カルヴェン』の新しい章を手掛けられることを光栄に思う」とコメント。「服づくりを通して、人々や環境に優しくありながら目的と美しさを併せ持つ新たなシンプルさを表現することにより、マダム・カルヴェンのレガシーに敬意を表することを楽しみにしている」と述べる。

 「カルヴェン」にとっては、これがグローバルな舞台での本格的な復活となる。18年に経営破たんした同ブランドを中国・上海のアパレル企業アイシクル・ファッション・グループ(ICICLE FASHION GROUP)が買収して以来、クリエイティブ・ディレクターは不在で、ファッションショーも休止。まずは中国国内でのビジネスに注力し、ブランド再生を進めてきた。そして、21年9月には創業者のマリー・ルイーズ・カルヴェン(Marie-Louise Carven)がメゾンを設立したパリのシャンゼリゼ通り6番地に旗艦店をオープンした。

 ショーナ・タオ(Shawna Tao)=カルヴェン最高経営責任者は、トロッターについて「メゾンを復活させる完璧な候補者」と説明。「彼女は、今日におけるラグジュアリーとスポーツウエアの意味を独自の感覚で理解し、意味のある服を作る信念とノウハウを持っている才能あふれるデザイナーだ。その価値観とオープンな姿勢は、約70年の歴史を持つこのメゾンをエキサイティングな新天地へと導いてくれると信じている」と話す。

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