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エルメス18年度売上高は7.5%増 中国がけん引したアジア市場が絶好調

 エルメス・インターナショナル(HERMES INTERNATIONAL以下、エルメス)の2018年12月期決算は、売上高が前期比7.5%増の59億6610万ユーロ(約7397億円)だった。最終的な決算報告は3月20日に発表される予定だが、健全な売り上げの成長やコスト管理が奏功し、営業利益率は過去最高だった17年度の34.6%に匹敵する34%前後になる見込みだという。

 地域別の売上高では、日本を除くアジア市場は特に中国がけん引して前年同期比10.1%増の21億4240万ユーロ(約2656億円)と大幅な伸びを見せ、米中貿易摩擦や中国の景気減速などの影響でラグジュアリー部門の売り上げが落ちるのではないかという懸念を吹き飛ばした。ヨーロッパは、パリで発生した暴動のためにサントノレ通りの旗艦店を何回か閉鎖せざるを得なかったにもかかわらず同6.1%増になった。南北アメリカは同6.3%増だった。日本は同4.4%増の7億4830万ユーロ(約927億円)だったが、現地通貨(円)ベースでは同7.5%増だった。

 商品カテゴリー別の売上高は、レザーグッズが同6.3%増、衣料・アクセサリーが同10.9%増、シルク・テキスタイルが同0.5%増、香水が同8.4%増、そしてウオッチが同7.0%増だった。なお、同社は19年1月に開催された世界一ラグジュアリーな国際時計見本市の「S.I.H.H.(サロン・インターナショナル・オート・オルロジュリ)」でウィメンズの新作ウオッチ“ギャロップ ドゥ エルメス(GALOP D’HERMES)”を発表したばかりだ。

 エルメスには現在16の工房(ワークショップ)があるが、フランス・ノルマンディー地方に職人などを含めて250人規模のものを21年に新設すると発表した。なお、同社は16年と18年にフランス東部のフランシュ=コンテ地域に、17年にノルマンディー地方に工房を建設している。

 アクセル・デュマ(Axel Dumas)=エグゼクティブ・チェアマンは、「世界経済の不安定感が増す中、成功を収めることができてうれしく思っている」と語った。ロゲリオ・フジモリ(Rogerio Fujimori)RBCキャピタル・マーケッツ(RBC CAPITAL MARKETS)アナリストは、「ハンドバッグの種類を増やし、定番の“バーキン(BIRKIN)”や“ケリー(KELLY)”への依存度を下げたことがさらなる成長につながった。19年も引き続き好調な業績となるだろう」とコメントした。