ファッション

エルメスがカシミヤ生地の名門「コロンボ」株式15%を取得

エルメス・インターナショナルは、イタリアの名門テキスタイルメーカーであるラニフィーチョ・コロンボ(LANIFICIO COLOMBO以下、コロンボ)の株式15%を取得した。取引額は非公表。コロンボは高級カシミヤや希少獣毛素材を使った上質なテキスタイルで知られ、「エルメス」のショールやニット製品の主要サプライヤーの一つ。

イタリアの日刊紙「コリエーレ・デラ・セラ(CORRIERE DELLA SERA)」が報じた。今回の動きは、エルメスが進める長期的なバーティカルインテグレーション(垂直統合)戦略の一環。エルメスは近年、安定的な原料調達と品質管理の徹底のため、戦略的パートナーシップや少数持分の取得を積極的に進めている。

コロンボはカシミヤを筆頭に、ヴィキューナやグキャメル、キッドカシミヤなどの高級素材に強く、同社のカシミヤを使ったテキスタイルは、高級なコート地の定番素材として使われている。イタリアの北西部にあり、世界的な毛織物産地であるピエモンテ州に拠点があり、2024年の売上高は約1億ユーロ(約177億円)、純利益は790万ユーロ(約13億9800万円)だった。同族のコロンボ家が経営にあたっている。出資後も経営体制に変更はなく、経営権は引き続きコロンボ家が保持し、エルメスは戦略的パートナーとして参画する。日本での服地の取扱に関しても、日本の代理店であるベルテスート(大阪)によると「日本での取扱に関して特に変更はない」という。

エルメスのエリック・デュ・アルグエ(Éric du Halgouët)CFOは25年の第3四半期決算で、「生産の多くはフランスで行っているが、イタリアのパートナーが持つテキスタイルやレザー分野の卓越したノウハウは欠かせない」と語っていた。

コロンボは2019年に約800万ユーロ(約14億円)を投じて染色工場や水再利用システム、省エネ機器の導入など工場設備を刷新していた。

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