米EC支援会社フライホイール(FLYWHEEL)が発表したレポートによると、中国IT大手バイトダンス(BYTEDANCE)が、2030年までに世界の小売企業トップ3入りする可能性がある。同社は動画共有プラットフォーム「TikTok」にネットショッピング機能を統合した「TikTok Shop」や、「TikTok」の中国国内版「ドウイン(Douyin/抖音)」を展開している。
同レポートは、「TikTok Shop」と「ドウイン」を中心とするバイトダンスのソーシャルコマース事業が、30年までに世界のマーケットプレイスシェアの14.6%を占め、約1兆ドル(約154兆円)の売上規模に達すると試算。 アマゾン(AMAZON)が約1兆1000億ドル(約169兆4000億円)で首位を維持し、中国のECプラットフォーム「ピンドゥオドゥオ(Pinduoduo/拼多多)」が2位、バイトダンスがそれに続くと予測している。
現在、世界最大の小売企業であるウォルマート(WALMART)は、30年には5位に後退する見通しで、予測トップ5の中で唯一、売り上げの大半を実店舗が占める小売企業になるとしている。
TikTok Shopは現在、米国、英国、フランスやドイツなどの欧州市場、東南アジアの大半を含む17カ国で展開している。中国本土で利用可能な「TikTok」の姉妹アプリ「ドウイン(Douyin/抖音)」は、TikTok Shopと並びバイトダンスのソーシャルコマース事業の柱を担う。市場調査会社ECDBによると、24年の抖音の流通総額(GMV)は5000億ドル(約77兆円)を超え、他地域におけるTikTok Shopの実績を大きく上回った。
一方、TikTok Shopも世界的に急成長を続けており、今後も展開国を拡大していく見通しだ。米国では最大のソーシャルコマースプラットフォームとなり、米市場調査会社イーマーケター(EMARKETER)によると、米国における25年のGMVは150億ドル(約2兆3100億円)を突破した。
カテゴリー別ではビューティが最大シェアを占め、「メディキューブ(MEDICUBE)」「タルト(TARTE)」「ウェイビートーク(WAVYTALK)」などが主要ブランドとして台頭。ヘルス&ウェルネス、ホームグッズ、ウィメンズアパレルも成長分野として拡大している。