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特集 「無印良品」の化粧品、急成長の理由 第4回 / 全9回

「無印良品」の大ヒット製品、65%以上米ぬか発酵液配合の“発酵導入美容液”が生まれるまで

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PROFILE: (左)大箸万里子/良品計画 生活雑貨部 小物雑貨担当 部長 (右)中野倫弥/良品計画 生活雑貨部 ヘルス&ビューティ(ケア)担当 カテゴリーマネージャー

(左)大箸万里子/良品計画 生活雑貨部 小物雑貨担当 部長<br />
(右)中野倫弥/良品計画 生活雑貨部 ヘルス&ビューティ(ケア)担当 カテゴリーマネージャー
PROFILE: (おおはし・まりこ)2006年、良品計画入社。「無印良品 横浜ジョイナス」に配属後、08年から新店オープンを含め4店舗の店長業務を5年間経験し、14年2月から生活雑貨部MDに着任。ヘルス&ビューティー担当として6年間、フレグランス・トラベル用品の製品開発を行う。20年からハウスウエア担当MDとして掃除・洗濯用品の製品開発を担当。21年からはハウスウエア担当カテゴリーマネージャーとして暮らしの基本の日用品の商品開発を拡大。24年8月から現職 (なかの・ともみ)2015年、良品計画入社。化粧品、フレグランス、トラベル用品のMDを経験した後、24年から現職。スキンケアからメイクアップ、ヘアケアまで化粧品の製品開発を担当し、“敏感肌シリーズ”のリニューアルやヒット製品“発酵導入美容液”の開発もチームの一員として手掛けた PHOTO : YUKIE SUGANO

無印良品」が国内化粧品市場で存在感を高める契機となったのが、2023年の“発酵導入美容液”発売と“敏感肌用シリーズ”全面刷新だ。“発酵導入美容液”は過去最大のヒットとなり、品切れ状態が続いたことでも注目を集めた。製品開発の裏側を聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2025年11月24日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋に加筆しています)

急成長の理由

3. “生活の基本製品”を磨く原点への立ち返り

“敏感肌用シリーズ”と全スキンケア製品の刷新

23年の“敏感肌用シリーズ”の刷新は、良品計画としても一つの大きな転機だった。きっかけは21年に当時社長だった堂前会長が掲げた「第二創業」宣言だ。企業理念を改めて見直し“日常生活の基本を担う製品”を作るという原点に立ち返る中で、ロングセラーの“敏感肌用シリーズ”もこのままでいいのかを問い直した。「循環・資源・自然といったテーマを大事にしている企業として、化粧品でも素材や処方にもっとこだわるべきではないか。そうした問題意識から、ここ2年ほどで全スキンケアシリーズのリニューアルに取り組んだ」(大箸・生活雑貨部 小物雑貨担当 部長)。

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