ビューティ
連載 ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望

広がるコネクテッドコマースの概念、日本では?

有料会員限定記事

ビューティ賢者が最新の業界ニュースを斬る

ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。
今週は、小売業界に広がる「コネクテッドコマース」の話。
(この記事は「WWDJAPAN」2025年12月1日号からの抜粋です)

矢野貴久子「BeautyTech.jp」編集長 プロフィール

雑誌編集者を経て1999年からデジタルメディアに関わり2017年、アイスタイルで媒体開発に着手。18年2月に美容業界のイノベーションを扱うメディア「BeautyTech.jp」の編集長に就任

【賢者が選んだ注目ニュース】

欧米の美容小売業界で、今「コネクテッドコマース」という言葉が急速に浸透し始めている。日本では「OMO(Online Merges with Offline)」が定着しているが、なぜ新たな概念が重要視されているのか。そしてそれを日本ではどう咀嚼すべきなのかを今回は考えてみたい。

まずコネクテッドコマースとOMOを整理すると、日本で一般的なOMOは、モバイルオーダーや店舗受け取りなど、オンラインとオフラインを“顧客体験”の側面から統合し、いわばUX(ユーザーエクスペリエンス)の連続化に焦点を当てた概念だ。対して、欧米で広がるコネクテッドコマースは、在庫、注文管理、決済、顧客データ基盤などの統合とリアルタイムの連携に重きを置き、かつ、ブランド発信のストーリーに一貫性を持たせて、どこで買おうともブランド体験がつながっている、という状況を指している。

この続きを読むには…
残り1435⽂字, 画像2枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Timeless, Yet New 変わらない吉田、世界を変える【WWDBEAUTY付録:今こそ立ち上がれ、日本化粧品】

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。