「ランコム(LANCOME)」は4日、スキンケアの最高峰ライン“アプソリュ”から、日焼け止め用乳液“アプソリュ ザ UV クリーム”[SPF50+・PA++++](30mL、9900円/50mL、1万4960円)を発売した。同製品は、ロレアル(L’OREAL)が進める細胞長寿(ロンジェビティ)研究を背景に開発。紫外線による肌ダメージがDNAレベルで蓄積することに着目し、独自の「エピシールドテクノロジー」を搭載した。
日本ロレアルの田中美帆ランコム事業部マーケティング プロダクトマネージャーは同製品を「UVケアの次元を超える“細胞プロテクション”」として、「“守る・育む・感じる”の3つの特徴でこれまでにないUVクリーム体験を約束する」と説明。エピシールドテクノロジーを核に、紫外線によるダメージに着目しながらスキンケアのような使用感を両立したという。
ロレアルは90年以上にわたりUV研究を続けており、近年は紫外線の約8割を占めるUVAが光老化の主因の一つであることに注目している。UVAは肌の奥深くまで到達し、蓄積することでシワやたるみなどのエイジングサインを引き起こすとされる。菅友美 日本ロレアル スキンケア応用領域研究所 アドバンスト エキスパートは、「UVAは日常生活の中で継続的に浴びる紫外線であり、未来の肌を左右する要因。だからこそ毎日心地よく使える日焼け止めが重要になる」と説明した。
独自UV防御システム「エピシールドテクノロジー」
同製品のエピシールドテクノロジーは、ロレアル独自の紫外線フィルター「メギゾリルXL」など複数のフィルターを組み合わせ、ショートUVAからロングUVAまで幅広く防御する設計が特徴。皮膚組織を用いた試験では、DNAダメージや遺伝子変性などに関する結果が示されたという(いずれも試験条件下)。
またスキンケア面では、細胞長寿研究に基づく4種の美容成分を配合。パーペチュアルローズ由来成分やAIで選抜したアミノ酸複合体「アプソリュ バイオテックパール」、エイジングケア成分「プロキシレン」、ナイアシンアミドが、肌の健やかさをサポートするとしている。片岡優圭 同研究所サイエンスコミュニケーションエキスパートは従来のエイジングケアとの違いとして、「老化の表面的な現象に対処するだけではなく、老化が始まる根本的な原因に先回りしてアプローチすることを目指した」と説明した。
AI処方「ミラーエマルジョン技術」で使用感を向上
使用感面では、強いUV防御と快適な使用感の両立をテーマに開発した。日焼け止め特有の白浮きの原因となる粉体を使用せず、AIを活用して処方を最適化した「ミラーエマルジョン技術」を採用。油性のUVフィルターと水分の構造を調整することで、高いUV防御とみずみずしいテクスチャーの両立を図った。リッチなクリームでありながら、肌にのばすと軽やかに広がる仕上がりが特徴。さらに大気汚染物質(PM2.5)への対応素材や中空シリカによる光拡散を組み合わせている。
成田浩明ランコム事業部長は「日本の消費者はテクスチャーや仕上がりへの期待が非常に高く、日本市場はブランドにとって重要な存在」と述べる。同社は約40年前に日本に研究拠点を設立し、日本市場のニーズを取り入れながら製品開発を行ってきた。今回の製品も、長年のUV研究とスキンケア研究を融合させた“次世代のUVケア”として位置付けている。