PROFILE: 広瀬二郎/「レフ」スタッフ

広島を代表するセレクトショップの一つ「レフ(REF.)」で25年間、接客を続けるのが広瀬二郎さんだ。前身である「リフレクション」のオープン時から同店に立つ。長年勤めてきたから見える景色がある。「若い頃に服が好きでも、結婚して子どもが生まれたりすると洋服から離れる時期があるんです。でも生活が落ち着いて、もう1回洋服を見に来たときに、私がまだ店にいる。一度離れた店にまた行くのって、ちょっと勇気がいるんですよね。『いてくれてよかった』という声をいただくと、やはりうれしいです」。(この記事は「WWDJAPAN」2025年9月22日号からの抜粋です)
NO.1 POINT
長年の顧客に親しまれる
オーナーである中本健吾さんの“捨てるものを作らない・売らない”という考えに基づいた品ぞろえや行動に刺激を受け続けて、今に至る。「販売職は若い人がやるものという既成概念がイヤで。将来的に不安な職業というイメージを壊したくて、結婚しても子どもができても続けていけるということを、身をもって示したいという思いもあります」。“販売職の地位向上”も中本さんが掲げる企業使命の一つだ。
接客の極意は「距離感」。相手に合わせて、世間話をしたり、ウイットを効かせて試着を促したり。「楽しんでもらうことと、どう距離感を縮めるかを常に意識しています。ただし、近過ぎてもいけない。上からでも下からでもなく、お客さまと同じ目線になることを心掛けています」。最近では親子2代を接客することもあるという。「長年の顧客が息子さんを連れてきて『お父さんがお世話になった人だよ』と紹介してくれて。息子さんを接客して買い物をしてもらえて、やってきてよかったと心から思いました」。
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