ファッション

ユナイテッドアローズのパーソナルスタイリングサービスを体験!  タイパ重視時代の新しい買い物術

ユナイテッドアローズ(以下、UA)は2月から予約制のパーソナルスタイリングサービスを「ユナイテッドアローズ」の一部対象店舗でスタートした。具体的にどんな内容になっているのか、サービスを体験させてもらった。

同サービスは、事前予約制で1日1枠のみ。利用料は無料。専用の予約フォームに、具体的な要望やイメージ、希望のスタイリング内容(ビジネス、旅行、イベント、休日のお出かけ、体型カバーから選択)を選択。さらに、購入を検討しているアイテムや予算感を記入すれば、予約は完了だ。

接客を担当するのは、全国各地から選抜された21人の精鋭スタッフ。今回は、ユナイテッドアローズ丸の内店の相崎旭さんが担当してくれた。相崎さんは、セールスマスターのシルバー認定を獲得した接客のプロだ。事前に自分がなりたいイメージと近しいインスタグラムのアカウントと、新しいジーンズが欲しい旨もお伝えした。

インスタの画像から「好み」を的中
服選びのプロが“なりたい自分“を具現化

予定時間に来店すると、まずはご挨拶をして、イメージのすり合わせを行う。店内のラックを一緒に見て歩きながら、相崎さんは「教えていただいたアカウントを見て、この辺りのラックがお好きだと思ったのですが……」と案内。その時点で、私のイメージが通じていると安心。さらに「こちらのラックも好きだと思われますが、少しデザインが効きすぎているかもしれません」などと話しながら、各コーナーを見て回り、なりたいイメージを一緒により具体化していく。

「苫米地さんは、普遍的なアイテムがお好きで、それを女性らしく着たいのかなと思いました。この場合、着こなし方もポイントになります」と、まとめてくれた相崎さんの言葉にとても納得した。

一通り、店内を案内してもらい、イメージのすり合わせができたところで、あらかじめ伝えていたジーンズ2点と、それに合わせたトップスとジャケットを紹介してくれた。用意してくれたジーンズは、立体的なシルエットのデザインが効いたタイプと、裾が切りっぱなしのベーシックなタイプ。早速、試着してみることに。

どちらも股上が深めで、「ウエスト位置が高めのほうが女性らしい雰囲気になります。恐らくお好みなのはベーシックな方ではないでしょうか?」と相崎さん。デザインが効いたものも捨てがたいが、今回はベーシックなジーンズが気に入った。

さらにトップスとの着こなし方のポイントも伝授。トップスは必ずインする。ポロシャツのボタンは開けて着る。そうすると理想のイメージにさらに近づくと教えてくれた。

実は白のトップスが苦手な筆者に「こちらにも挑戦してみてはいかがでしょう」と白のアメリカンスリーブのタンクトップを持ってきてくれた相崎さん。「こういうデコルテを見せた、抜け感のあるアイテムも取り入れるといいですよ」と言われ、「試着だけなら……」とチャレンジ。

フィッティングルームを出ると、トレンチコートが用意されていた。「こちらをジャケットの上から羽織ってみてください」と一言。

今回事前の要望には明記しなかったが、実はトレンチコートも探していたので驚いた。

トレンチコートを羽織り、ベルトの位置や結び方を整えてもらうと、自分の顔が小さく見えて、さらに驚き。今回、パーソナルスタイリングを受けて、「もっと挑戦しよう!」という気持ちが高まった。

タイパ重視の新規客からニーズ

相崎さんによると、意外にも日ごろ「ユナイテッドアローズ」を利用したことがない新規のお客さまからの予約が多いという。中には、男性販売員の接客を受けたいということで予約した方もいた。

「事前予約をしてまで、接客を受けに行くという前提があるので、お客さまも接客を受けることに集中されている印象です。この時間で良いものを選ぼうという気持ちになっていらっしゃる感じです。まさにタイパのいいお買い物をしたいということですね」と相崎さん。

実際にサービスを利用したほとんどの人が、提案したアイテムを購入する。またサービスをきっかけに再来店する人もいるという。

「どこで、だれから、なにを、どう買えばいいのかわからない」
買い物迷子の人のためのサービス

近年、ファッションの選び方は多様化。個人向けのパーソナルスタイリストを依頼したり、骨格診断やパーソナルカラー診断、顔タイプ診断などで似合うものを探している人がいたりする。さらにオンラインでの購買が広がったことで、「自分に合うスタイルを相談したい」というニーズは高まっている。UAのパーソナルスタイリングサービスは、そんな思いから立ち上がった。

発起人であるユナイテッドアローズ本部パーソナルサービス担当の藤田裕貴エグゼクティブマネジャーは、「『どこで、だれから、なにを、どう買えばいいのかわからない』というお客さまのためにこのサービスを立ち上げた」と話す。

セールスマスターの最高ランクであるプラチナ認定された経験を持つ藤田さんには、25年来のお付き合いのあるお客さまがいる。仕事が忙しく、買い物する時間が取れないのが悩みだというお客さまの服選びを任されていた。

「時間がないなか、効率的に似合うものを見つけて買いたい。けれど、『どこで、だれから、なにを、どう買えばいいのかわからない』と迷みを抱えている人も多い。一方で、UAには接客力のあるスタッフがたくさんそろっています。それが私たちの強みなので、活かさない手はないと思いました」と藤田さん。

相崎さんは、「お客さまはなりたいイメージは持っていても、具体的にどんなアイテムを買えばいいかわからない人も多いです。それを具現化するのが販売員の役目だと思っています」と加える。

予約をしたお客さまは、想定以上にフォームに要望を熱心に書き込んでくれているという。そこからニーズだけでなく、いままで抱えていたファッションに対する悩みも把握できる。フォームを通じて自己開示された状態で来店するので、対面接客ではさらに深い聞き出しもできるようになる。それにより提案内容もより濃密なものになるのではないかと、体験を通して感じた。

2月はすぐに予約が埋まってしまうスタッフもおり、順調な滑り出しだという。藤田さんは、これから新しいファッションに挑戦したいと思う人が増える春にかけてもさらなる需要を見込む。「あっという間に予約枠が埋まってしまうのではないでしょうか」と期待を表情に滲ませた。

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