PROFILE: 伊藤成彦/ブランドマーケティング本部 SSC・SCマーケティング部 「アネッサ」AG ブランドマネージャー

現場と経営層とをつなぐ需要な役割を果たすのが、中間管理職(課長クラス)だ。プレイヤーでありながら、マネジャーとしてチームメンバーを鼓舞し、成果を出す――ファッション&ビューティ企業で活躍する、そんな「令和のプレイングマネジャー」たちに、マネジメントの秘訣を聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2025年7月14日号からの抜粋です)
SHISEIDO
「お店の扉が開いて『あら、こんにちは』から始まる顔と名前が見える接客。化粧品専門店の絆作りへの感銘が僕のキャリアの根底にずっと流れているんです」。そう語るのは、資生堂で「アネッサ(ANESSA)」のブランドマネージャーを務める伊藤成彦さん。新卒で資生堂に入社し、最初は営業職として和歌山の専門店チャネルを担当した。後に異動した大阪やその後のキャリアの中でも、この経験は営業やブランド担当として関わる全ての仕事の根底に流れていく。「“人を見る”“絆をつくる”。この売り方をもっと拡大したい」。そう思い、伊藤さんは社内のチャレンジ制度を活用して化粧品専門店専用ブランド「ベネフィーク(BENEFIQUE)」に異動した。
MY RULES
〇 そこそこのチャレンジに陥らない
〇 生活者・現場思考で常識を疑う
〇 ブランドの哲学に妥協しない
その後、ブランドのマーケティング分野に従事。当時、全ブランドの中で最年少の32歳でマネジャーに就任し、現在は20代を中心とした「アネッサ」ブランドのチームでマネジメントを担う。やりがいはメンバーの自己効力感が高まる瞬間に立ち会えることだ。
「ブランドの成長って最終的にはメンバーがどれだけ生き生きと働けるかにかかっていると思っています」。「大丈夫だよ」「最近どう?」と声をかけ、その人に合った言葉で伝える。「やってみます」「頑張ってきました」といった前向きな反応が返ってきたときにマネジメントの醍醐味を実感するという。
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