PROFILE: 岸本哲也/営業本部 東日本営業部 セールスマネージャー

現場と経営層とをつなぐ需要な役割を果たすのが、中間管理職(課長クラス)だ。プレイヤーでありながら、マネジャーとしてチームメンバーを鼓舞し、成果を出す――ファッション&ビューティ企業で活躍する、そんな「令和のプレイングマネジャー」たちに、マネジメントの秘訣を聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2025年7月14日号からの抜粋です)
SCHICK JAPAN
シック・ジャパンは、2022年から「日本で最も革新的なビューティーグルーミングカンパニー」の実現に向け、大胆な構造改革を進め業界内外で注目を集めている。その中で営業部門のマネジャーとして、23年から現在7人の部下を束ねるのが岸本哲也さんだ。札幌から東北、関東まで広範囲をカバーするチームを率いながら、売り上げ目標の達成だけでなく、メンバーのモチベーションと成長を支える現場起点のマネジメントで存在感を放つ。岸本さんは、2月に実施した部下が会社と上司を評価するエンゲージメントスコアで、上司としての評価が全項目満点(会社全体でも96%)という驚異的な数字を記録し「100%の男」と呼ばれる。
MY RULES
〇 小さなことでも感謝を伝える
〇 相談しやすい環境づくり
〇 人の違いに寄り添う
“100%”は部下が信頼してくれている証
「自分のことを100%なんておこがましいと思っていますが、部下が信頼してくれていることの証しとして、本当にありがたい」と謙虚に語る。グローバルの平均が50%台にとどまる中でのこのスコアは、異例中の異例だ。
岸本さんのやりがいは、「部下の成長と成功を、共に喜べること」に尽きる。入社半年の社員の商談資料作成をサポートし、小売店のバイヤーから「事前に目を通しておいた。非常に分かりやすい」と高評価を受けたことがあった。「商談は準備が9割と伝えている。シンプルで伝わりやすい資料を作る力がついたのは、大きな成長です」と語る。「岸本さんは来なくて大丈夫」と得意先に言わしめる部下が複数いることも、頼もしく思っている。「私が育てたというより、もともと素質のある人をチームに迎えられた幸運もありますが、入社半年や1年半でも、すでに超戦力です」。こうしたメンバーが、会社内外からの評価を受け、着実にステップアップしていく姿を見るのが、何よりの喜びだ。
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