PROFILE: 高柳亜弥/ビオトープ事業部次長

現場と経営層とをつなぐ需要な役割を果たすのが、中間管理職(課長クラス)だ。プレイヤーでありながら、マネジャーとしてチームメンバーを鼓舞し、成果を出す――ファッション&ビューティ企業で活躍する、そんな「令和のプレイングマネジャー」たちに、マネジメントの秘訣を聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2025年7月14日号からの抜粋です)
JUN
ジュンが運営する高感度セレクトショップの「ビオトープ(BIOTOP)」は、23年に事業部として単独となって以来、この1年半の間、計画比20%増で成長を続けている。高柳亜弥さんは、ビオトープ事業部の2人いる次長のうちの1人として、バイヤーやディストリビューター、EC担当、貿易担当など12人を管轄。同時に、自身もオリジナル商品のMDとして力を発揮しており、マネジャーとプレイヤーの両面で好業績に貢献している。
MY RULES
〇 手を止めて話を聞く
〇 過程を考える力を養うよう促す
〇 期待や思いを言葉で伝える
必ず手を止めて話を聞く
マネジャー職のやり甲斐を尋ねると、「事業やチームの成長に直接関わることができる点」という答え。「責任も感じますが、それは仕事をする上での醍醐味でもある。プレイヤーとして結果も出しつつ、チームの成長にも関われて、両方の楽しさを実感しています」。マネジャーとしていま目標としているのは、「チームの1人1人が自走して、意思決定ができるようにすること」。個々の成長と成果を整えて、チームとしての力も最大化することを目指している。そのために、会社の仕組みとしても定期的に面談が組まれており、部下に対してフィードバックや中間報告・共有ができるようになっている。同時に、「この人にはスキルアップをしてもらいたい」と考えている部下には、普段から意識的にコミュニケーションを増やし、「経験を積んでもらうことができるよう、その機会をしっかり作ることを心掛けています」。当然ながら、本人にも、その周りにも気を配る。
部下と接する上での高柳さんのマイルール1つ目は、「手を止めて話を聞く」こと。話しやすさ、声の掛けやすさを常に意識していると言うが、それは自身がさまざまな事業部を経験する中で、部下として「忙しそうな上司には声がかけづらい」とこれまで感じてきたから。どういう上司なら接しやすいかを考え、自身がそうあるよう心掛けている。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。
