PROFILE: 大矢雄佑/流通営業事業ユニット 営業グループ グループリーダー兼課長

現場と経営層とをつなぐ需要な役割を果たすのが、中間管理職(課長クラス)だ。プレイヤーでありながら、マネジャーとしてチームメンバーを鼓舞し、成果を出す――ファッション&ビューティ企業で活躍する、そんな「令和のプレイングマネジャー」たちに、マネジメントの秘訣を聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2025年7月14日号からの抜粋です)
DHC
4月からグループリーダーとして20人の部下からなる4つのチームをマネジメントしつつ、プレイヤーとしても活躍するのが、大矢雄佑・流通営業事業ユニット 営業グループ グループリーダー兼課長だ。DHCは2023年4月に新経営体制へと移行し、第二創業として再スタートを切った。市況の変化に対応するだけでなく、会社が求める成長スピードにも応える必要がある。「高い売り上げ目標があり、数字を追うことと、メンバーを育てることのバランスが難しいです。書籍やセミナーなどから積極的にインプットもしていますが、実務を通してしか、本当の意味で学ぶことはできないと感じています」。
MY RULES
〇 対話を通じて相手の思考に火をつける
〇 感情と事実を分けて話す
〇 相手の今を見る
2024年は増収増益を達成
サプリメント市場の拡大にも貢献
プレイヤーとしては、部下とともに年間100件以上の商談に同行。「取引相手となるドラッグストアやスーパー、ECなどの市況は、目まぐるしいスピードで変化しています。販促やマーケティングの手法も多様になっており、現場で出てくる課題も、これまで以上にハードになっています。商談に同行することで課題の解像度を上げ、より的確な決断やアドバイスができるようになります」。24年、流通営業事業ユニットは増収増益を達成。顧客創造に成功し、サプリメント市場の拡大にも大きく貢献した。
プレイヤーとしてもマネジャーとしても学びの姿勢を大切にし、外部セミナーなどにも積極的に参加する。入社当時の直属の上司から誘われたのがきっかけだったそう。「セミナーの議題は、ChatGPTの使い方からマーケティングまで、さまざまです。会社だけでは得られない刺激をもらう場として活用しています。新聞やニュース媒体も日々チェックし、常にアップデートを試みています。会社の変えたい部分は、誰しもあると思うんです。自分でキャリアを積み、変える側になるんだという思いがモチベーションになっています」。
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