ファッション
特集 越境するクリエイティビティー 第6回 / 全6回

渡英クリエーターズ座談会 若き表現者はSNSを名刺に海を渡る

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渡英クリエーターズ座談会 若き表現者はSNSを名刺に海を渡る

英国・ロンドンは、ファッションやアートを志す若者にとって、常に人気の移住先とされてきた。かつては、現地でイチから「自分とは誰か」を説明する必要があったが、SNSの登場で、現在はより効率的に活動の幅を広げられるようになった。2024年に、YMS(ワーキングホリデー)ビザで入国できる邦人の数が従来の4倍である6000人に増員されたことも、移住を後押しする要因だろう。英国に渡った3人の若手クリエイターたちに話を聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2025年4月28日&5月5日合併号からの抜粋です)

クリエーターズ

多様性や自由な気風が刺激に
3人のクリエイターがロンドンを選んだ理由

WWD:渡英を決めた理由は?

オザキ:もともとヨーロッパの文化に強い憧れがあり、ヘアアーティストとしてのスキルアップはもちろん、内面も磨きたいと考えて渡英した。ワーキングホリデーの制度変更前の最後の抽選に当選して、行くしかないと感じた。

ウメオ:メイクの技術やカルチャーへの理解を深めたいと思っていた自分にとって、ロンドンはベストな場所だった。抽選制度がなくなり、やっとチャンスが来たと決断した。

ノウショ:直感的に「今だ」と感じた。今の年齢とキャリアで、日本でできる仕事はある程度やり切ったから、次は海外でやってみたいという気持ちが強くなった。ロンドンを選んだのは、周りに「あなたのスタイルはロンドンに合うのでは?」と言われたことも大きい。実際に現地のデザイナーの作品を見て、面白いと思うことが多いし、確かに相性の良さを実感している。

WWD:実際に現地ではどんな活動をしている?

オザキ:主にファッション誌や広告の撮影をしている。コレクションのシーズンは、パリやミラノに行き、モデルやセレブリティのヘアを担当することもしばしば。移住当初は人脈がゼロだったので、SNSで現地のクリエイターに直接メッセージを送り、テストシュートから始めた。それが雑誌などの仕事につながった。

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