2024年10月〜25年5月にかけて開催されていた、バレーボールの国内トップリーグ「2024-25 大同生命SVリーグ」が閉幕した。男子はサントリーサンバーズ大阪が、女子は大阪マーヴェラスが優勝を飾った。
その功績を称える「SV.LEAGUE AWARDS 2024-25」が5月8日に東京都内で初開催され、選手たちはユニホームを脱ぎ、スーツやドレスに身を包んで登場した。従来のスポーツ表彰式に見られる“儀式的な正装”ではなく、今回は“魅せる装い”を意識。会場には多くのファンが参加し、選手がレッドカーペットを歩くなど、ファッションショーを思わせる空気が漂っていた。
同リーグの初代男子MVPに輝いたのは、サントリーサンバーズ大阪の髙橋藍だ。「この賞はチームの全選手、スタッフ、ファンの皆さんのおかげです。これからも高みを目指します」と、喜びと意気込みを語った。
サントリーサンバーズ大阪の選手は
「麻布テーラー」のスーツで統一
高橋が所属するサントリーサンバーズ大阪の選手らは、オフィシャルスーツサプライヤーを務めるオーダースーツブランド「麻布テーラー」のライトグレーのスーツを着用し、存在感を示した。スーツにレッドのネクタイを合わせたスタイリングは、爽やかさとチームスピリットを両立している。高橋は「移動着として普段から着ていますが、改めてこういった場で着るとまた違った雰囲気で、気合いが入る」という。
西田はあえての“蝶ネクタイ”でフォーマルスタイル
特に目を引いた選手が、大阪ブルテオンの西田有志だ。ネクタイを身に付ける選手が多い中、西田はあえて蝶ネクタイを着用。ストライプの効いたブラックスーツに華やぎを添え、祝福ムードを一層引き立てていた。
また、最優秀新人賞を受賞したウルフドッグス名古屋の水町泰杜は、アワードでのファッションについて言及。オールブラックのスーツにオールバックヘアで登場し、「すばらしい賞をいただき、メイクとオールバックをする日が来るとは思っていませんでした。とても新鮮です」とコメントした。
女子選手は大ぶりのジュエリーで場を華やかに
一方で、女子選手は肌見せの効いたドレスや、シャープなシルエットのパンツスーツに、大ぶりのジュエリーやきらびやかなヒールを合わせるなどし、観客を魅了。レギュラーシーズンのMVPを獲得した大阪マーヴェラスの林琴奈は「ドレスアップをしたことがなかったので、とても貴重な経験でした。普段見ることのできない一面を、ファンの皆さんに見せることができたと思います」と感想を述べた。
スタイリストに男子選手は袴田能生が、女子選手を万田敬子が手掛け、選手らの衣装に華を添えた。
SVリーグとは?
SVリーグは今シーズンからスタートした新たな国内のトップリーグを指し、男子10チーム、女子14チームが参加。「S」は「強く(Strong)」「広く(Spread)」「社会(Society)」の3つの理念を意味している。
日本国内の代表選手だけでなく世界各国からトップレベルの選手を集め、2030年までに「世界最高峰のリーグ」を目指すと共に、バレーボールを通じて多様な価値を届けるという思いが込められている。