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カジュアルフレグランスの祭典「FRAGRANCE DAY 2025」が開催 年々勢いを増す市場における話題のブランドが集結

カジュアルフレグランスの祭典「FRAGRANCE DAY 2025」が11月14日、東京・渋谷ストリームホールで開催された。“多くの人が気軽に香水を楽しめるように”という思いが込められた同イベントは今年で3回目。フィッツコーポレーションや川辺、コティジャパンなど9社が協賛、「アディダス(ADIDAS)」「エムシーエム(MCM)」「ボディファンタジー(BODY FANTASIES)」など16ブランドが出展した。イベントは、重盛さと美自身がプロデュースする新フレグランス「エンジェルクラブ(ANGEL CLUB)」についてのトークショーで開幕。「フレグランス・パーソン・オブ・ザ・イヤー 2025」の授賞式では、なにわ男子の高橋恭平が登壇し、スペシャルゲストとして「ヴァシリーサ(VASILISA)」のアンバサダーを務めるLE SSERAFIMのHONG EUNCHAEがトークショーを行った。

年々盛り上がりを見せるカジュアルフレグランス市場。今年は、スイーツなどを想起させる甘い“グルマン”から進化した“ネオグルマン”がトレンドとして見られた。バッグチャーム同様、フレグランスやコスメでもその動きが見られ、ミニフレグランスの需要が拡大。新ブランドが続々と上陸するK-フレグランスの存在感がアップした。フレグランスになじみのない消費者と接点を持つのに効果的なアニメやキャラクターコラボも注目を集めた。

イベントでは、今年話題を集めたカジュアルフレグランスから部門別に受賞アイテムを発表。“トレンドフレグランス部門”では、”柔軟剤以上、香水未満”というユニークなコンセプトを掲げる「レールデュサボン(L'AIR DE SAVON)」の“エアオアシス フレグランスウォーター チルウィズ”(3850円、60mL)が受賞。さまざまなシーンでトレンドの”紅茶”の香りをまとえる点が評価された。“ミニフレグランス部門”では、「オハナ・マハロ(OHANA MAHAALO)」の”Babyコロン ピカケアウリィ”(1045円、10mL)が、華やかな香りと花柄のボトル、チャーム付けしやすいサイズ感から選ばれた。“K-フレグランス部門”で受賞したのは、「ルアペ(LUAFEE)」の“ホワイト アプリコット オードパルファム”(5940円、30mL)だ。桃や杏のみずみずしい香りは、SNS中心に“恋コスメ”として話題になった。“コラボフレグランス部門”は、「リブロアリア(LIBROARIA)」の“No.7 NANA”(1万4300円、50mL)。平成女児ブームで注目のコミック「NANA」の世界観を表現したラメ香水が受賞した。

「レールデュサボン」や「ヴァシリーサ」を展開するフィッツコーポレーションの新野裕信取締役は、「カジュアルフレグランスの勢いを感じる。SNSやデジタルにより、フレグランスの情報と商品が格段に届きやすくなった」とコメント。フィッツコーポレーションの売上高は、コロナ禍を経て2ケタ増で推移しているようだ。新野取締役は、「香りの楽しみ方が多様化している。そのため、香りのプラットフォーマーとして香水だけでなく、ライフスタイル全体で香りに触れてもらう機会を増やしたい」と言う。「アディダス」などのカジュアルフレグランスから「バーバリー ビューティ(BURBERRY BEAUTY)」や「グッチ ビューティ(GUCCI BEAUTY)」などのプレミアムラインまで幅広く展開するコティジャパンの山盛省作社長は、「カジュアルフレグランスは香りの市場全体の成長をけん引する存在。ファッションやメイクと同様に、香りが日常で楽しむ文化になるよう、日本市場の香水体験の裾野を広げたい」と語った。

問い合わせ先
「FRAGRANCE DAY 2025」運営事務局
fragranceday2025@x-brand.jp