今シーズンの東京ブランドは、それぞれが持ち続けてきたエレガンスの原点に立ち返りつつ、それを研ぎ澄ましながら、リアルクローズとしての提案力をしっかりと示した。例えば、たっぷりのチュールではなくクラシックなツイードを、ファーではなくシックなベロアを、セーターではなくカジュアルなスエットを選び、暖冬を見据えたアプローチも模索。着飾る非日常と寄り添う日常のバランスには、彼らの挑戦がにじみ出ており、今後への期待も高まる。(この記事は「WWDJAPAN」2025年3月31日号からの抜粋です)
「ケイスケヨシダ(KEISUKEYOSHIDA)」
DESIGNER/吉田圭佑
舞台はゲームセンター。孤独と癒しが交差する場所で現実と向き合うエレガンスを探求した。最大の特徴はソフトな素材使い。軽やかに仕立てた黒のトレンチコートや猫背を模したテーラードジャケット、やさしいピンクのスエットローブなど、素材とシルエットを巧みに生かし、「街で見る装いや佇まい、どうしようもなささえもエレガンスといえるモノ作りを目指した」という。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。