秋冬シーズンにおける“暖冬対策”は、東京ブランドにも大きな影響を与えているようだ。主役だったアウターの提案が大幅に減り、素材やディテールにこだわった1枚でも着映えするニットやセットアップが台頭。秋冬らしさもありつつ、「東京らしいエレガンス」「着回しやすい実用性」「軽やかさのある素材や色」という独自のアイデアが随所に光る。その中から8つのトレンドをセレクト。欧米の潮流とは異なる、東京発のクリエイティビティーに注目したい。(この記事は「WWDJAPAN」2025年5月12日号からの抜粋です)
1. 1枚でも重ね着でも
デザイン豊富なニット
主役級アウターが少ない中、台頭したのが多彩なニット。「ピリングス(PILLINGS)」はウールにフェルトのような風合いをつける縮絨加工や生地から裏地が溢れ出るような独特のモチーフを施した。「フェティコ(FETICO)」のVネックとウエストマークのカーディガン、「リブノブヒコ(RIV NOBUHIKO)」のカットアウトとスリットが効いたセットアップはそれぞれ女性らしさを引き立てる。また「エムエスエムエル(MSML)」のスエットにローゲージニットを重ねたレイヤードスタイルは新鮮だ。
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