「リック・オウエンス(RICK OWENS)」は、2025-26年秋冬コレクションを現地時間3月6日にパリで発表した。ショー会場のパレ・ド・トーキョー(Palais de Tokyo)には、マーメイドシルエットの優美なドレスなどをまとったゲストが来場し、同ブランドのエレガンスな側面を強調していた。ウエストラインが際立ち、裾は曲線を描いてふわりと広がる。しかし、普通のマーメイドシルエットの枠におさまらないのがリック信者。尖った肩や誇張されたビッグショルダー、ペイントが剥がれ落ちたような表面の加工など、他にはない独特のアウトラインと質感で奇妙な中にエレガンスが宿る装いを堂々と着こなしていた。
日本からはモデルの秋元梢が来場。LGBTQ+コミュニティーから支持されているアメリカ人シンガー、チャペル・ローン(Chappell Roan)も駆けつけた。顔面白塗りがデフォルトであるローンが奇抜には見えないほど、多くの来場者がウエアに調和するメイクアップを施し、不気味なカラーコンタクトレンズを着用して、ディストピアなムードを醸し出していた。