ファッション
特集 芸能人15人のブランドビジネス 第3回 / 全16回

紗羅マリー「イロジカケ」 独自の色と世界観を見つけてもらえるように

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PROFILE: 紗羅マリー/モデル、俳優

紗羅マリー/モデル、俳優
PROFILE: (さら・まりー)1986年生まれ。13歳でモデル業をスタートし、ストリート誌に多数出演後、“赤文字系雑誌”ブームの2005年から10年間女性誌「ヴィヴィ」のモデルとして活躍。現在は「サヴァージュ」のクリエイティブ・ディレクター、「イロジカケ」のデザイナーを務める

13歳でモデル業をスタートし、“赤文字系雑誌”ブームの2005年から10年間「ヴィヴィ(ViVi)」(講談社)のモデルを務めた紗羅マリー。ミュージシャンや俳優としての顔も持つ彼女は、自身のブランド「イロジカケ(IROJIKAKE)」のデザイナーでもある。父が「ヒステリックグラマー(HYSTERIC GLAMOUR)」のデザイナーだったこともあり、幼いころからファッションに触れる環境で育ち、モデルになってからもトレンド服を着こなすだけでなく、ブランドとコラボする機会は多々あった。

「いつか自分で服を作りたい」と思い描いていた15年、仕事量をセーブしていた妊娠中に「今しかない」と思い立つ。そこで、数多くの国内アパレルブランドを手掛けるパターン会社の我望が運営するパタンナーのスクール、アパレルジョブに入学。出産後、週に1度通い始めた。「いい服はパターンが重要だと思い、まず専門的に学ぶことにした。ただ一番美しいシルエットは裸だと思っているから、それを超えるほどのすてきなパターンを作りたいと。モデルとして経験を積んだ私の強みは、着用したときに服が美しく見えるシルエットを知っていること。自分のブランドだからこそ、パタンナーには全てを任せるのではなく、私の経験とパターンの知識を生かしてアイデアを共有するようにしている」。(この記事は「WWDJAPAN」2025年1月20日号からの抜粋です)

IROJIKAKE
by SARA MARY

BRAND HISTORY

2015年 8月 「イロジカケ」をローンチ
2017年 型数を増やして展示会を開始
2023年 父が運営するアイウエアブランド「サヴァージュ(SAUVAGE)」のクリエイティブ・ディレクターに就任
2025年 ブランド10周年を迎える

コンセプトはあくまで私服
着想源も日常から

15年8月にスタートした「イロジカケ」。日本語の「色仕掛け」に由来するブランド名は、名前にある通り「色」が主役だ。そのきっかけには、彼女の実体験があった。「トレンドもあって街中がモノトーンの装いであふれていたとき、私は『ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)』の真っ赤なコートを着て電車に乗っていた。すると、私を見かけた外国人の方から『君が今日の僕を作ってくれたよ、ありがとう』と声をかけられた。色は人を元気にするんだなと思った」。それからビンテージにヒントを得た色合いから始まり、色とりどりのスタイルを提案してきた。

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