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連載 ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望

高価格帯シャンプーと韓国トレンドの定着に貢献したものは?【ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望】

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【連載】ファッション業界人も知るべき今週のビューティ展望

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ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。
今週は、SNSの影響力の話。

槇野光昭/オニカム代表 プロフィール

(まきの・みつあき)1973年、東京都生まれ。大学卒業後、パソコン周辺機器メーカーで営業に従事。退職後の97年「価格.com」の前身となるサイトを開設。2001年、28歳という若さで会社を売却。その後、14年にヘアサロン「アルバム(ALBUM)」を開業。都心を中心に「アルバム」「アイティー バイ アルバム(IT by ALBUM)」「DXシェアサロン」などを展開する

【賢者が選んだ注目ニュース】

ピックアップした記事にあるように、ドラッグストアでは、1500円前後の高価格帯シャンプーが軒並み売れている。ドライヤーなどのヘア系美容機器もドラスティックに価格帯が上がり、現在は2万~4万円台の高価格帯が売れ筋になっている。売れている理由は記事内に書かれているし、私も何となくは分かっているが、あえて生成AIに聞いてみた。
 
私はたまに、マーケティングの際の参考ツールの1つとして生成AIを利用することがあるが、聞くときにはポイントがある。それは「1+1は2です」という回答を求めて聞くのではなく、「1+1は2と言われているらしいですよ」という答えを求めて活用する、ということ。生成AIはネット上に散らばっているさまざまな意見を集約して教えてくれるので、必然的にそうした使い方になる。そして何度も聞き方を変えて“壁打ち”していくことで、より回答の精度が高まっていく。

今回は「高価格帯シャンプーが売れている理由」を聞いてみたが、多くの回答は「いや当たり前でしょ」と思ってしまうものや、「ちょっと的外れかな……」と感じるもの。しかしその中でもSNSというキーワードが出てきたので、何度か壁打ちし、「SNSの普及により高価格帯シャンプーの情報が広まるのは理解できますが、逆にその昔、高価格帯シャンプーはなぜ情報が広まらなかったのでしょうか?」と聞いてみた。高価格帯シャンプーは以前から売られていた印象があり、その疑問を素直にぶつけてみた形だ。

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