ファッション
連載 今週の学生に読んでほしい記事3選 第18回

「ユニクロ」のビジネス、どう読み解く? 下着ニーズの変化で苦戦するワコール

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この連載は週に一度、「WWDJAPAN Digital」に掲載した記事から学生に読んでほしいものを厳選し、記者のコメント付きで紹介するものだ。今回は決算書の読み方をわかりやすく解説する「齊藤孝浩のファッション業界のミカタ」から「ユニクロ(UNIQLO)」を運営するファーストリテイリングの動向を理解するのに役立つ記事や、下着業界の変化に伴い苦戦するワコールの最新決算など、3つの記事を紹介。ニュースの読み方を知るとともに、面接やビジネス会話のヒントになれば幸いだ。

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【記事1】
ファーストリテイリングはいつ売上高10兆円を達成できるか 【齊藤孝浩のファッション業界のミカタvol.55】

今回はファーストリテイリング(FR)の2023年8月期の決算の注目ポイントを紹介します。多くのメディアですでに取り上げられている通り、連結売上収益は2兆7665億円と過去最高、営業利益も過去最高を更新。そして営業利益率も13.8%で、過去10年間で最高ポイントと素晴らしい業績です。(全文はこちら

【記者の解説】

誰もが知るブランド「ユニクロ」だが、企業としてファーストリテイリングがどんなふうに利益を確保しているのかをきちんと理解できている人は少ないはず。利益率が高いのは、海外での事業で、今後そこを伸ばしていくことと、先を走る「ザラ」との違いがこの記事から読み取れる。齊藤孝浩さんが決算書のどこに注目して、どう読み解くのか。いろいろなことがギュッと詰まった内容なので、ゆっくりでいいので、じっくり読んでほしい。(小田島千春/副編集長)

【記事2】
ワコールHDが中期経営計画を見直し 顧客・市場起点の抜本的な改革に着手

ワコールホールディングス(HD)は、中期経営計画を見直した。最終年度を当初の2025年3月期から26年3月期に変更した上で、売上高を2030億円(当初は2200億円)に、営業利益を130億円(同165億円)にそれぞれ修正した。ワコールHDでは、下着業界をはじめとする外部環境の変化に対応できず、収益性が悪化。長期にわたる業績の低迷が続いている。11月には24年3月期連結業績予想を下方修正。米ワコールによるインティメーツ・オンラインのライブリー事業の撤退、主力子会社のワコールで希望退職者を募ると発表した。(全文はこちら

【記者の解説】

下着大手ワコールホールディングスは、中期経営計画の見直しを行った。ワコールといえば、欧米やアジア各国に法人を持つグローバル企業。“下着=ワコール”の時代が長かった。だが、「ユニクロ(UNIQLO)」などが下着業界に参入し、市場の流れが大きく変化。機能性よりも“楽で手に取りやすい価格”の下着が主流に。ワコールでは、そういった業界や需要の変化への対応が遅れた結果、業績が悪化した。ブラジャーというとパーツが多く、品質や機能を保ちつつ廉価なものをつくるのは至難の技だ。ワコールでは、それを踏まえつつ、サプライチェーンやコストをはじめ、多角的に見直しをして経営の改善を図る。(益成恭子/記者)

【記事3】
【麻布台ヒルズの見どころ1】ユナイテッドアローズは新ストアコンセプトで挑戦 トゥモローは紳士の嗜好品が集まる新業態

森ビルの大型複合施設「麻布台ヒルズ」が11月24日に開業する。“Modern Urban Village”をコンセプトに、緑を多用した設計で“Green & Wellness”を打ち出す。商業施設ゾーンには来春までに約150 店舗が出店。タワープラザ2階のファッションフロアの見どころを紹介する。(全文はこちら

【記者の解説】

話題の大型複合施設「麻布台ヒルズ」が開業した。ファッションフロアには、「ユナイテッドアローズ ウィメンズストア」(ユナイテッドアローズ)、「キャバン」(トゥモローランド)、「メゾン エ ヴォヤージュ」(同)、「ル グランド クローゼット ドゥ パリゴ」(アクセ)、「ジェンテ ディ マーレ」(豊田貿易)、「ザ・ストア バイシー」(アバハウス)、「セオリー」(ファースリテイリング)、「デンハム」(デンハムジャパン)、「ルルレモン」(ルルレモンアスレティカJP)、「ザ・コンランショップ東京」(コンランショップ・ジャパン)などが入った。「平均所得が全国平均の3倍の1200万円以上」と言われる港区マーケットのニーズに応えるため、各社新業態や新しいストアコンセプトでアプローチ。“ラグジュアリー”を感じさせる店作りも見所だ。時代に沿った“ニューラグジュアリー”の解釈として、物質的な豊かさだけでなく、内面の豊かさを求めるウエルネスがキーワードに上がっている。(木村和花/記者)

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