ファッション
特集 販売員特集2023 第25回 / 全31回

雑談目当てに東北に全国から男性が集う 「菅原靴店」仙台店の三浦大樹店長

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PROFILE: 三浦大樹/菅原靴店仙台店店長

三浦大樹/菅原靴店仙台店店長
PROFILE: 1981年生まれ。岩手県内の高校を卒業後、一般企業と造園業を経て、地元のセレクトショップに入社。14年間勤めた後、2016年に菅原靴店に転職。18年9月の仙台店オープンとともに異動してから現職

岩手県盛岡市と宮城県仙台市には、メンズのドレスシューズやイタリアンクラシコの愛好家にとって有名な店がある。その名は「菅原靴店」。どちらも週末にはショップスタッフに会いに、東北以外からも男性がやってくるらしい。そんな「菅原靴店」仙台店を任されているのは、三浦大樹店長。ウワサの真偽を尋ねると、「出張や旅行の際、計画の中にご来店を盛り込んでくださる男性は多い。おそらく47の全都道府県にお客さまがいらっしゃいます」という。(この記事は「WWDJAPAN」2023年11月6日号から抜粋・加筆しています)

地元でも遠方でも、ファンの目的は雑談のようだ。だからこそ「今のお客さまはSNSで情報をすでにご存知なので、ブランドの説明よりも日常会話の方が食いついてくださる。だから自分がネタを持っていないとダメ。芸人のエピソードトークに相当するネタを用意するよう心がけている」と話す。

ネタの仕入れ先は、多岐にわたる。たとえば今秋初めて出張したイタリアでの思い出からプライベートの釣りまで。一方で41歳の三浦店長にとっては「50〜70代と上の世代のお客さまも多いので、YouTubeでは昔のアイドルを検索することも」。以前も「河合奈保子なんて、知らないよね?」と聞かれた時にもラリーが続き、人生の先輩の心を掴んだ。一緒に食事をするときの2件目では、上の世代に合わせた選曲を心がけることも多い。「テレビやYouTube、書籍から電車の中吊りまで、その世代に“刺さる”トピックス」には敏感になるよう心がけているし、そんな世代に紹介してもらったレストランなどは忘れない。

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