ファッション

「フェンディ」2015年春夏ミラノメンズ レザーで作るユースカルチャーのシンボル

 「フェンディ(FENDI)」の2015年春夏メンズ・コレクションは、レザーで作るユースカルチャーのシンボリックアイテムが面白い。それは、履きこんでだいぶ“味”が出てきたデニムと、メッシュ素材を用いたアウトドアブルゾン。「フェンディ」らしい実験的な技術を動員し、デニムのようなレザー、メッシュのようなレザーを開発。トロンプルイユ(だまし絵)に溢れたユニークなコレクションとなった。

 デニムは、履き込んでダメージさえ現れたヴィンテージタイプの表面をデータとして取りこみ、それを転写プリントでレザーに落とし込んだ。転写プリントしても違和感を覚えないのは、布帛のように柔らかいレザーを使用しているから。一方のメッシュは、レザーからレーザーカットで無数のだ円形をくり抜いたもの。穴だらけながら洋服に使える程度の強度を保っているのは、これもレザーのなめし方やレーザーカットの工夫によるところが大きい。

 トロンプルイユ以外では、クレイジーカラーのマルチボーダーニットや、「バッグ・バグス」を描いたブルゾン、ムートンで作る電球などのアクセサリーがユニーク。高級素材を自由奔放かつ遊び心たっぷりに加工し、ラグジュアリーな素材が押しつけがちな過度の緊張感を排除。現代の日常生活にふさわしいウエアに落とし込んでいる。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。