ファッション

ブルガリCEOが「時計&ジュエリー業界の好況は続く」 顧客が望むゴールド素材を拡充

 ジュネーブでは8月29日~9月1日までの3日間、30を超えるブランドが参加した新作時計の合同展示会「ジュネーブ ウォッチ デイズ 2022」が開かれた。主催した「ブルガリ(BVLGARI)」も今年の新作ウオッチを発表。この新作やブランドについて、ジャン・クリストフ・ババン(Jean Christophe Babin)=ブルガリ・グループ最高経営責任者(CEO)に話を聞いた。

ーーメンズからレディスの複雑機構搭載モデルまで揃えたが、特に力を入れた注目は?

ジャン・クリストフ・ババン=ブルガリ・グループ最高経営責任者(以下、ババンCEO):まず注目してほしいのは、今年コレクションが誕生して10周年を迎えたアイコン “オクト”の新作。なかでも超薄型“オクト フィニッシモ”の新作、“オクト フィニッシモ スケルトン エイトデイズ”だ。幾何学的な美を追求した8角形のケースに、新開発の超薄型なのに8日間のパワーリザーブを有するスケルトンムーブメントを搭載した手巻きモデルだ。ローマのコロッセオからインスピレーションを得た“オクト”のアニバーサリーイヤーにふさわしいエレガントな一本だ。

ーー “オクト フィニッシモ”からは、2010年に建築界のノーベル賞「ブリツカー賞」を受賞した日本を代表する建築家のひとり、妹島和世とのコラボレーション限定モデルも登場した。ミラーポリッシュのケースやブレスレットの中で、やはり鏡のように仕上げられ、見る角度次第で神秘的な輝きを見せる。

ババンCEO:ローマのコロッセオを筆頭に、私たちはクリエーションにおいて建築から多大なインスピレーションを受けている。“オクト”ではこれまで、安藤忠雄氏など日本人建築家とのコラボレーションモデルも発売した。このモデルは「見えるもの、見えないもの」という妹島氏のクリエイティビティに着想を得たもので、特別なミラー加工を施したダイヤルの上に妹島氏がデザインしたドットパターンを加えたサファイアクリスタルの風防を重ね、独自の輝き、きらめきを実現している。世界で360本だけの限定モデルなので、すぐにコレクターズモデルになることは間違いない。

ーーメンズ&レディスどちらにも、ブラックを基調にした新作、ゴールド素材のモデルが数多く登場したが、その狙いと理由は?

ババンCEO:ブラックは、今年の新作のテーマカラー。またゴールド素材は、ラグジュアリーなモデルを望む顧客の声に応えたもの。“オクト”では文字盤がゴールドケースの新モデルを、またスネークをモチーフにしたレディスのアイコン“セルペンティ”コレクションからもブラックセラミックとピンクゴールドの“セルペンティ スピガ セラミック”をリリースした。また“ブルガリ・ブルガリ”でも、ブラックの文字盤にブラックDLC加工を施したケース&ブレスレットのモデルを発売した。

ーー時計&ジュエリー業界の今後をこの先をどのように予測する?

ババンCEO:現職に就任以来、ウオッチでもジュエリーでも、最高峰のデザインと卓越した技術力、さらに最高峰の職人技を結集して「エレガントでコンテンポラリー」という「ブルガリ」の魅力を高めることができた。また新型コロナ禍でも、従業員をひとりもレイオフ(解雇)することなく事業を発展させてきた。ラグジュアリーアイテムの需要は今後世界的にさらに高まり、時計&ジュエリー業界の好況も続くと考えている。ブルガリはその中の「ベスト・オブ・ベスト」を目指したい。