今や日本各地にアウトレットモールが点在する中で、 その先駆けと言えるのが、西武不動産プロパティマネジメントが運営する1995年開業の軽井沢・プリンスショッピングプラザ(以下、軽井沢アウトレット)だ。高地の厳しい寒さゆえ、冬場の集客が難しいと言われる軽井沢で、30年近く運営を続けながら独自の進化を遂げてきた。(この記事は「WWDJAPAN」2025年5月19日号からの抜粋です)
【軽井沢・プリンスショッピングプラザ DATA】
開業:1995年7月22日(1997年にアウトレット業態導入)
運営:西武不動産プロパティマネジメント
店舗数:約240店舗(2025年4月時点)
店舗面積:約4万2000㎡
売上高:590億円(2025年3月期実績、過去最高)
所在地:長野県北佐久郡軽井沢町
日本のアウトレットブーム初期の1997年にアウトレット業態を導入。開業以来7度増床を重ね、2025年に30周年を迎えた
施設は「ガーデンモール」「ツリーモール」「ニューイースト」「ニューウエスト」など複数のゾーンで構成。元々ゴルフ場だった周辺環境を活かし、芝生や水辺が随所に広がる開放的な設計。信州産の食材を使ったテラス席のレストランやアスレチック、ドッグパークが整備され、ゆとりある導線設計が心地よい。ファッション店舗のVMDにも軽井沢らしい空気感が色濃く表れる。春夏はTシャツやショーツにサコッシュ、秋冬はマウンテンパーカやナイロンパンツといった、アウトドアテイストを効かせた打ち出しが印象的だ。
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