ファッション

24年には90兆円規模の市場に? Z世代の60%が「ブランドはメタバースで販売するべき」と回答

有料会員限定記事

 メタバース(インターネット上の仮想空間)領域に参入するアパレル企業やラグジュアリーブランド、小売りが増えている。「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は人気オンラインゲーム「フォートナイト(FORTNITE)」と協業し、実際のコレクションに基づいてデザインしたアバター用のウエアやスキンを制作したほか、コラボアイテムをリアルでも販売。「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」は、ゲーミングプラットフォーム「ロブロックス(ROBLOX)」にスキー場を舞台としたバーチャルショップを作り、同ゲームのアバター専用のウィンターコレクションを発表した。

 NFTを販売しているブランドは、 「グッチ(GUCCI)」「カール・ラガーフェルド(KARL LAGERFELD)」「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」「ギャップ(GAP)」「リモワ(RIMOWA)」「アンブッシュ(AMBUSH)」「アンリアレイジ(ANREALAGE)」など多数に上る。

 メタバースは、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)テクノロジーの発展、ブロックチェーン技術による仮想通貨や暗号資産の台頭、そして通信回線の発達などによってここ数年で急激に現実のものとなってきた。ブルームバーグ インテリジェンス(BLOOMBERG INTELLIGENCE)の調査によれば、メタバース市場は2024年にはおよそ8000億ドル(約92兆円)規模となることが予想されるという。一方で、“メタバースとは何か”を理解している消費者は、まだそれほど多くない。にもかかわらず、さまざまなブランドが早々に参入を決めているのは、ECの波に乗り遅れた企業の二の舞いを踏みたくないという思いに加えて、若年層の取り込みを狙っているからでもあるだろう。

この続きを読むには…
残り2153⽂字, 画像2枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

“推したい”!!、全国各地のセレクトショップ17 定石が裏切られた沖縄のストアも一挙紹介

2月17日発売の「WWDJAPAN」は、昨年好評だった「全国各地のセレクトショップ特集」第2弾です。今年は、福島県郡山市から沖縄県那覇市まで17のショップを取材しました。圧倒的な規模感から、こだわりの商品選び、濃くて深い接客と、一方で敷居を感じさせない空間づくり、地方らしいちょっぴりスローな衣食住のライフスタイル提案など、いずれもオーナーや店長、働く人たちの思いが具現化しているからこそ、素直に共感…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。