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アトモス本明社長と安住紳一郎さん エディターズレター(2021年8月4日配信分)

※この記事は2021年08月04日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

アトモス本明社長と安住紳一郎さん

 米フットロッカーによるアトモスの買収は、いろんな意味で「たまげた!」なニュースでした。アトモスの市場規模や市場価格、フットロッカーの審美眼、本明社長のビジネスセンス。なにより単純に一代、創業24年のスニーカーショップに400億円の値段がつくなんて、「夢がある!」って思うのです。

米フットロッカーがアトモスを約400億円で買収

 本明さんの取材については、リンクを貼った人気連載を担当する小池ライターには敵いませんが、わたしも何度かお話を伺ってきました。控えめに言って、「好き」です(笑)。「あのスニーカーだってバズらない」とか「デザインがまだダサい」などの言葉は、スニーカーへの愛、何より顧客への愛の賜物です。愛があるからこそ、思うところがある。愛があるからこそ、黙ってられない。そんな人は、(自分もそういうタイプのせいかw)嫌いになれないし、広いファッション業界に数人はいるべきだと思っています。

 本明さんの連載を読むたびに思い出すのは、TBSの安住紳一郎アナウンサーです。オリンピック特番しかり、秋からの情報番組しかり、押しも押されぬ売れっ子アナウンサーは、実は局長待遇。ただ「会社の言うことを聞いていたら、平均点しか取れない」と考えた彼は、入社当初から電話に出ない・ファクスを取らないなど破天荒だったと告白しています。でも、ちょっとした瞬間に滲み出るテレビ愛、そこでの実況愛が、破天荒な逸材をここまでの存在に押し上げました(もちろん、会社の懐も深いですw)。本明さんも似ているんじゃないかな?勝手に、そう思っています。

 安住さんは、特にラジオ番組ではなかなかにぶっちゃけ、ブラックボックスに覆われていた放送業界について開示し、だから波風を立たせます。本明さんも同じです。開示するから、波風が立つ。でもその波風がなければ、船は前に進みません。彼は、その原動力だと思うのです。

 Twitterで本明社長は、「これからはFootlocker の下で働く。馬鹿な私は、果たして義務を果たす事が出来るのだろうか?」と投稿しています。「あ、辞めないんだ」と一安心したワタシ。新たなステージでのご活躍を期待しつつ、同じようなタイプの人間として「我、どう生きるべきか?」を考える契機になりました。

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