ビューティ

“ライフステージによって仕事へのスタンスは変えていい” ヘアスタイリストshucoの働き方

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「WWDJAPAN」5月17日号では「複業を解禁せよ! 多様な働き方」特集を行った。本業(正社員)を続けながら行うサイドジョブを「副業」と呼ぶのに対し、「複業」は自分の能力を生かしてマルチに働くことを指す。特集ではファッション&ビューティ業界でマルチに働く”複業人”を取材。これからの時代、ますます注目されるであろう複業にクローズアップする。

 ヘアスタイリストとして海外ファッションの現場で経験を積んだshucoさん。帰国後は毛髪診断師の資格を取得し、2020年に自身の会社メゾン アミュトレッセ(MAISON AMUTRESSER)を設立。アクセサリーブランド「トレス(TRESSE)」をプロデュースしている。“髪の毛”を軸に活動の場を広げて複業するshucoさんのライフステージに合わせたしなやかな働き方とは。

WWD:フランスから日本へ、活動の拠点を移した経緯は?

shuco:海外で仕事がしたいと思い、美容師免許を取得したのち渡仏しました。当初はメイクがやりたかったのですが、ヘアスタイリストのアシスタントをしたり、自分の仕事をしているうちに面白くなってヘアスタイリストに。9年ほどフランスに住みましたが、5年前にロンドンの事務所から声をかけていただき、引っ越そうと思ったのですがビザの関係でうまくいかず……。ほかのところに行ってみたいとも思っていたし、師匠に「自分の国だし、日本でもう一回仕事をしてみたら」と言われたこともあり帰国しました。30代に入ったばかりで、自分の将来を考えたときでもありました。

やりがいや満足感を得るために
仕事の幅を拡げる

WWD:帰国後は、毛髪診断士の資格を習得したとか。

shuco:帰国も視野に入れて将来設計をしたとき、働き方をまず考えました。ヨーロッパではファッション・シューティングも多く、やりたいこともできていました。その仕事を続けたいなら、海外の方が圧倒的多く、日本では同じようにいきません。やりたいことをやってきた満足感や充実感を、どうやったら日本で得られるだろうか。同じような仕事の仕方ではダメだと思いました。だから日本ではファッションの仕事は続けながら、ほかにもやりがいのある仕事を見つけたいと。ヘアスタイリストとして、綺麗な女優や素敵なお洋服の仕事をすることも多かったので、おしゃれができないと思っている人や悩みを抱えている人に自分だからこそできる提案があるはず。自分も子どもの頃から円形脱毛症に悩み、病院に通ったこともあり気持ちもわかるので、その経験を生かそうと思いました。公にしにくい悩みだからこそ、もう少し話しやすい環境を整え、お洒落なヘアアレンジを日々のスキンケアの延長上で語ることが私にはできる。そこで毛髪診断士の資格を取得し、これまでの仕事とは別に、悩みやトラブルを聞いたり、予防策をお話ししたり、経験談をシェアしたりの活動を始めました。

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