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「いっちゃん、ええヤツ」ありますか? エディターズレター(2021年3月17日配信分)

※この記事は2021年03月17日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

「いっちゃん、ええヤツ」ありますか?

 その昔「アメトーーク!」の家電芸人の回で、家電通じゃない宮迫さんは量販店に買い物に行くと「いっちゃん、ええヤツちょうだい」と言うらしく、大爆笑した記憶があります。「いっちゃん、ええヤツ」は人によってバラバラだし、仮に絶対的な「いっちゃん、ええヤツ」があったとしても「いっちゃん、ええヤツちょうだい」と言う人は使いこなせないでしょう(笑)。

 とは言え、自分にも同じような経験があります。身近なところで言うと、T字のカミソリです。ヒゲは大して濃くなく、しかも現在脱毛中の私は、正直T字カミソリに特別アツい想いを抱かず現在に至りました。ドラッグストアで替刃を買う時はいつも、一番高いヤツを買ってしまいます。一番高いヤツが「いっちゃん、ええヤツ」と思い込んでいるからです。肌との相性から「シック」を選んでいますが、そこから先、「『シック』の、どれが良いのか?」は未知なるゾーンです。5枚刃が登場した時は「刃が多い方が良いんだろう」と4枚刃から乗り換えましたが、そこから先はフィーリングです。「ハイドロ5カスタム」と「ハイドロ5プレミアム」、そして「ハイドロ5チタニウム」は、どれが「いっちゃん、ええヤツ」なのでしょう?よくわからず、基本は一番高いモノを買い続け、時々替刃が1枚オマケで付いてくればそちらに乗り換え、現在に至ります。「不満」とまでは言いませんが、せっかく一番高いものを買っていたのに、一番の満足感は得られていなかったのかもしれません。

 そこで「シック」は今春、「いっちゃん、ええヤツ」が分からない私のような人のために、“極”と名付けたフラッグシップモデルを発売しました。今回、その“極”をプロモートするタイアップを担当させていただきまして、記事内には長年の思いも加味させていただきました。ブランドも、私のような消費者が少なくないことは理解しており、ゆえに初めての日本オリジナル。それを「フラッグシップモデル」と銘打っての“極”発売です。なんたる安心感でしょう。きっと、“極”に乗り換える人は多いだろうと推察します。

 ファッションやビューティは基本、「好きなものを選べばいいじゃん」って思っています。だから「フラッグシップモデル」があっても、「なるほどね」と気に留める程度でした。でも、「好きなものさえ、よく分からん!」という状況もありますよね。しかも、大好きなファッション&ビューティの世界での話です。個人的には、新たな発見でした。

 「いっちゃん、ええヤツ」に縛られる必要はないけれど、「いっちゃん、ええヤツちょうだい」と望む人には手を差し伸べる。そんな配慮が必要なのでしょう。振り返れば私のジム友は、人生初のメンズコスメの購入に際して、「どれを塗ったら、一番若く見えるんですか?」と聞いていました(笑)。カウンターでは、何が出てきたんだろう?付き添ったのだから、ちゃんと見ておけばよかったと後悔しています(笑)。

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