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「タグ・ホイヤー」のトップに「ルイ・ヴィトン」親会社会長兼CEOの三男が就任

 ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)会長兼最高経営責任者(CEO)の三男であるフレデリック・アルノー(Frederic Arnault)が7月1日付で、タグ・ホイヤー(TAG HEUER)のCEOに就任する。LVMH時計部門CEOも兼務する現職のステファン・ビアンキ(Stephane Bianchi)CEOは、引き続き傘下の時計ブランド「タグ・ホイヤー(TAG HEUER)」「ゼニス(ZENITH)」と「ウブロ(HUBLOT)」を監督するとともに、新たにジュエリーブランドの「ショーメ(CHAUMET)」と「フレッド(FRED)」も監督する。

 現在25歳のアルノー次期CEOは、数学とコンピューターサイエンスを学んだ後、2017年にタグ・ホイヤーに入社。コネクテッドテクノロジーの責任者としてキャリアをスタートし、18年9月からは戦略・デジタル担当ディレクターを務めてきた。父であるアルノーLVMH会長兼CEOは、「歴史あるブランドの中で、革新、伝統、受け継がれる職人技を融合することに成功した」と評価する。一方、ビアンキCEOについては「時計製造部門に新たな息吹をもたらし、各ブランドの基礎を強化するとともに将来性のある道を探求してきた」とコメント。「ショーメ」と「フレッド」にも同様の成果を期待する。

 また、ビアンキCEOはアルノー次期CEOの第3世代のコネクテッドウオッチのローンチやデジタルへの注力を評価し、「フレデリックがタグ・ホイヤーの戦略的なポジション変更において重要な役割を果たした後、私の後を継いでくれることを誇りに感じている」と述べる。

 なお、アルノーLVMH会長兼CEOには5人の子どもがおり、うち4人がグループ内で要職を務めている。長女のデルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)は、LVMH執行委員とルイ・ヴィトンのエグゼクティブ・バイス・プレジデントを務め、長男のアントワン・アルノー(Antoine Arnault)は、LVMHのヘッド・オブ・コミュニケーション&イメージ、ベルルッティ(BERLUTI)CEO、ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)会長を兼務。二男のアレクサンドル・アルノー(Alexandre Arnault)は、リモワ(RIMOWA)CEOを務めている。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。