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ジョー・マローンに聞く、「ザラ」とのコラボコレクションの裏側 「顔のにやけが止まらない」

 「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」の創設者であるジョー・マローンが手掛ける香水ブランド「ジョー ラブズ(JO LOVES)」と、ファッションブランド「ザラ(ZARA)」とのコラボレーションによるフレグランスコレクション「ザラ エモーションズ コレクション バイ ジョーラブズ(ZARA EMOTIONS COLLECTION BY JO LOVES)」が5月27日に発売された。全8種類の香りをそろえ、ユニセックスのオードパルファンとキャンドルを展開する。価格は1081~4536円で、一部を除く「ザラ」の店舗と公式オンラインショップで取り扱う。同コレクションは日本に先駆けて昨年11月にヨーロッパ、メキシコ、オーストラリア、ニュージーランドで発売しており、SNSでは日本での発売を待望する声が上がっていた。ジョー・マローン氏に今回のコラボコレクションへの思いを聞いた。

WWD:「ザラ」とのコラボレーションのきっかけは?

ジョー・マローン(以下、マローン):「ザラ」から提案を受けて、コラボレーションがスタートしました。最初の打ち合わせから帰宅するとき、にやけるのを止められなかったことを覚えています。共同作業を始めて1年以上がたった今、共に作り上げてきたものに世界を変える可能性が見えるようになりました。それがとてもうれしく、いまだに頬が緩むのを止められません。

WWD:コレクショにはイランイランやベルガモット、オレンジフラワーにラベンダーなど多彩な香りがそろう。インスピレーション源になったものは?

マローン:私自身のワードローブです。特に鮮やかなひらめきをくれた洋服は、大きなベルスリーブの赤い刺しゅう入りの着物、くすんだ琥珀色のカシミヤ製タートルニット、ゴールドのスパンコールドレス、ビンテージジャケットなどです。身に着けていた頃の物語と気持ちをすぐに感じ取ることができたのです。こうしてフレグランスは各物語の秘められた声になりました。力強く印象に残る香りに仕上げています。今の時代を代表するファッションブランドの一つである「ザラ」は、最高の舞台を提供してくれました。

WWD:ファーストコレクションを、ユニセックス仕様のオードパルファンとキャンドルにした理由は?

マローン:コラボレーションを市場に発表するには、道理にかなっていてベストな方法です。誰もが好んでオードパルファンを使いますし、オードパルファンは身にまとうことも家の中にスプレーすることもできます。キャンドルはごく自然な流れでそれに続きました。

WWD:「ザラ」のフレグランスとしては史上初、セロハンやプラスチックを一切使わず、FSC認証紙を用いた外箱やリサイクルを考慮した透明なガラス瓶を使った。パッケージデザインはアートディレクターのエズラ・ペトロニオ(Ezra Petronio)が手掛けている。

マローン:私は環境に対して全ての人が責任を持ち、より積極的になる必要があると考えています。環境に優しい包装を作るにあたり「ザラ」とそのチームと協力できたことに感動しています。

WWD:香水としては非常に手に取りやすい価格になっているが、それを可能にしたものは?

マローン:「ジョー ラブズ」やほかのブランドと今回のコラボレーションでは、ビジネスモデルが大きく異なります。ですが、私が長年愛用してきたプレミアムな原料を世界最高の技術を持つサプライヤーと共に実現しました。何を作るかに関係なく、私は常に同じ誠実さを持って仕事に臨んでいます。

WWD:次のコレクションの構想は?

マローン:これは「ザラ」との長期間にわたるコラボレーションのスタートです。皆さんにお届けしたい素晴らしい香りの物語や、作りたい製品がまだたくさんあります。次のコレクションも、そして店舗で用意している全てのサプライズも気に入っていただけることでしょう。

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