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テレワーク拡大でホームフレグランス需要伸びる

 新型コロナウイルスの影響で在宅によるテレワークを導入する企業が増えている。経団連が行った「緊急事態宣言の発令に伴う新型コロナウイルス感染症拡大防止策 各社の対応に関するフォローアップ調査」(2020年4月14~17日に実施、406社回答)によると、実施している従業員の割合は限定的であるものの、97.8%の企業がテレワークに取り組んでいると回答した。こうした中、自宅で働く環境をよくしたり、外出自粛生活への不安などからくるストレス和らげたりする目的で、香り製品を購入する人が増え、ホームフレグランスの売れ行きが伸びている。(この記事はWWDビューティ2020年5月7日号からの抜粋です)

 香水の輸入販売大手のブルーベル・ジャパンでは、自社ECサイト「ラトリエ デ パルファム」の1~3月の売り上げが前年同期比50%増、4月はさらにプラスになる見込みだ。ホームフレグランスのカテゴリーは2~4月に同45.3%増で推移し、「ホームフレグランスは特に3月以降に伸びていることから、在宅勤務の影響が見られる」(同社広報)という。中でも米国発ビーガンフレグランスブランド「クリーン」の、石けんの香りから着想した清潔感のある“ウォームコットン”の香りが人気で、リードディフューザーやホーム&リネンスプレーが売れている。また、南仏発「パルファム ドゥ ラ バスティード」は、ホームスプレーのほかラベンダーが香るランドリーソープが好調だ。「心地よい空間づくりを求める人に、柔らかく優しく包まれているような香りの人気が高い」と同ブランドの広報担当は話す。

 多くの香水を取り扱う専門商社の川辺も、オンラインショップ「インターモード川辺」の2~4月のフレグランス売り上げが同120%増以上と伸長した。中でもキャンドルやリードディフューザー、ボディーウォッシュ、ハンドクリームなどさまざまなフレグランス商品を展開するモダンブリティッシュフレグランスブランド「ミラー ハリス」が、同260%増以上と大幅に拡大している。人気は、香水が紅茶の香りの“ティー トニック”や“ローズサイレンス”などの「親しみやすい香り」(同社広報)で、ディフューザーは森の中に生える露を含んだコケの香りをイメージした“モスケット”が最も売れている。「ライフスタイルに溶け込みやすい香りやアイテムが好調。香りを感じて心のバランスを整え、日常の中に幸せを感じるために使われているように見受けられる」という。

 バラエティーショップ向けの中低価格帯の商材を取り扱うフィッツコーポレーションでは、2~4月のEC売り上げが同10%増で推移。中でもホームフレグランスカテゴリーが同25%増とけん引しており、特にアマゾンでの売り上げが伸びている。同社は昨秋、自社ブランド横断で展開する新ライン「フィッツ ホーム フレグランス」を立ち上げて強化を図っており、ホームフレグランス需要拡大を受けて順調に売り上げを伸ばしている。同ラインの中でも、“ライジングウェーブ フリー ライトブルー”“レールデュサボン センシュアルタッチ”の人気が高い。「フルーティーフローラルとサボンという、空間になじみやすい爽やかな香りが2つの共通点」(同社広報)と分析する。「在宅勤務時のモチベーションアップや、オンとオフの切り替えを目的に購入する人も増えているのでは」と推測する。同社は4月22日から、「香りバトン」と題して社員が自宅での香りの楽しみ方や工夫を紹介するコンテンツを、自社オンラインストアや公式インスタグラムで配信している。

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